出産を終え、赤ちゃんとの生活が始まったものの、「母乳は足りているのかな?」「わたしも完母を目指せる?」と悩んでいませんか?
この記事では、母乳育児のメリットや母乳が作られる仕組み、基本の授乳方法から、母乳育児中の食事・栄養までを完全解説。
母乳中心の育児を目指している方も、混合栄養を続けたい方も、自分と赤ちゃんに合った授乳方法を考える参考にしてみてください。
母乳育児の基本を知ろう|メリットと分泌の仕組み

母乳育児を軌道に乗せるためには、まず母乳の役割や分泌の仕組みを知ることが大切です。母乳育児には赤ちゃんとお母さんの双方にメリットがありますが、母乳の出方には個人差があります。
まずは、母乳育児の基本を理解しましょう。
母乳育児のメリット

母乳は、赤ちゃんの栄養の源です。お腹の中にいる時は、へその緒を通して栄養や酸素が送られていたのに対し、生まれてからは母乳を通して赤ちゃんに必要な栄養が送られます。
ここでは、母乳育児のメリットを、赤ちゃんとお母さんの両方の視点からみていきましょう。
赤ちゃんにとってのメリット
母乳には、たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルなど、赤ちゃんの成長発達に必要な栄養素がたっぷりと含まれています。さらに、グロブリンA(IgA)などの免疫に関わる成分も加わり、赤ちゃんを感染症から守る働きも。
WHOでも、「母乳育児」は乳幼児の健康を支え、感染症などのリスクを低減することが示されています。
また、母乳は常にオーダーメイドで、そのときの赤ちゃんの状態に合わせて変化し、適切な栄養が得られる点も特徴です。
| 母乳の種類 | おおよその時期 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 初乳 | 出産後〜5日ごろ | 分泌量は少なめ。免疫に関わる成分やタンパク質が比較的多い |
| 移行乳 | 産後5日〜2週間ごろ | 母乳の分泌量が増え、乳糖や脂肪などの栄養成分も変化する |
| 成乳 | 産後2週間ごろから | 赤ちゃんの成長を支える栄養成分を含む。生後4〜6週間ごろに、より安定した組成になる |
なお、早産児のお母さんから分泌される母乳では、正期産児のお母さんの母乳と比べて、たんぱく質や一部の免疫関連成分が多い傾向があります。
お母さんにとってのメリット
母乳育児には、赤ちゃんがおっぱいを吸うことにより子宮の収縮が促され、産後の体の回復を助けるメリットがあります。
さらに、母乳の分泌によりエネルギーが消耗され、産後の体重の戻りを促す効果も。
また、哺乳瓶やミルクの準備・洗浄などの手間を減らせるという実用面のメリットや、ミルクをあげるためにかかるコストを削減できるという経済面のメリットなど、お母さんに嬉しいポイントがたくさん。
また、授乳による乳がんや卵巣がんのリスク低下との関連も報告されています。
母乳の分泌量には個人差がある
母乳の分泌量は、乳房の状態、赤ちゃんの吸い方、授乳や搾乳の頻度、母子の健康状態など、さまざまな要因に影響されます。
母乳だけで育てることが難しい場合もありますが、混合栄養も赤ちゃんを育てる大切な方法です。母乳育児を続けていく上で大切なのは、「お母さん自身の健康状態が保たれていること」と「赤ちゃんが十分な栄養を摂れていること」。
お母さんと赤ちゃんにとって無理のない方法を選ぶことが大切ですよ。
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母乳はどうやって作られる?
母乳の分泌には、主にプロラクチンとオキシトシンという2つの「おっぱいホルモン」が関わっています。

- プロラクチン:母乳を作る働きを促す
- オキシトシン:作られた母乳を乳房から押し出す働きを促す
赤ちゃんが乳首を吸うと、その刺激が脳に伝わり、これらのホルモンの分泌が促されて母乳が押し出されます。
母乳の分泌は、授乳を始めたばかりの時期と、分泌が確立した後とでは調節の仕組みが異なります。
授乳初期には、赤ちゃんが吸わなくてもホルモンによって母乳が作られますが、ホルモンと分泌が安定してからは、赤ちゃんが飲んだ量によって必要な母乳が作られる仕組みに変わります。
母乳育児を軌道に載せるためには、まずはたくさん吸ってもらうことが重要です。
授乳のやり方と母乳をスムーズに出すコツ
母乳育児を始めたばかりの時期は、赤ちゃんの抱き方や乳首のくわえさせ方に戸惑うこともあるでしょう。基本の授乳姿勢や授乳のタイミング、母乳が足りているかを確認する方法を知っておくと、毎日の授乳に取り組みやすくなります。
授乳姿勢と乳首のくわえさせ方
効果的に授乳するためには、「母子ともに無理のない姿勢」「赤ちゃんが乳首だけでなく乳輪も深くくわえること(ラッチオン)」が重要です。

- お母さんが無理なく座れる姿勢を整え、必要に応じてクッションなどで腕を支える
- 赤ちゃんの頭と体を一直線にし、おなかをお母さんの体に向ける
- 赤ちゃんの鼻を乳首の高さに合わせ、口を大きく開けるのを待つ
- 口が大きく開いたら、赤ちゃんを乳房に近づけ、乳輪まで深くくわえられるようにする
- 赤ちゃんの吸い付き方や痛み、音を確認する
【うまくラッチオンできているかチェックしよう】
| 確認するポイント | 適切にできている目安 |
|---|---|
| 赤ちゃんの口 | 大きく開いている |
| くわえ方 | 乳首だけでなく、乳輪も深くくわえている |
| 唇 | 外側に開いている |
| あご | 乳房に触れている |
| 授乳中の様子 | 吸う動きに合わせて飲み込む様子が見られる |
| お母さんの感覚 | 強い痛みが続かない |
授乳後に乳首の形がいびつになっていたり、授乳のたびに強い痛みや傷ができたり、赤ちゃんの口が何度も乳首から外れたりする場合は、吸着が不十分な可能性があります。もう一度姿勢を確認してみましょう。
授乳回数・頻度・量
母乳の分泌を支えるためには、赤ちゃんが欲しがるサインに気付き、適切なタイミングで授乳することが大切です。
実は、「泣く=授乳のタイミング」ではありません。まずは、赤ちゃんの欲しがるサインを知り、適切なタイミングで授乳することを意識しましょう。
- 赤ちゃんが口を開けたり、舌を出したりしている
- 手を口に持っていく・吸いつこうとする
- 顔を左右に動かし、乳房を探すような動きをしている
- 口をもぐもぐ動かす
- やわらかい声を出している
赤ちゃんが泣き出す前にこのようなサインに気づくことで、母子ともに落ち着いた状態で授乳しやすくなります。
授乳は、赤ちゃんの欲しがるサインがある度に行いましょう。
赤ちゃんは、大人に比べて胃袋が小さく、一度に少しの量のおっぱいしか飲むことができません。消化や吸収の機能も未熟なので、少しの量をこまめに摂る必要があり、新生児期は昼夜を問わず1日8〜12回程度授乳することになります。
母乳の分泌は少しずつ増えます。そのため、「授乳の回数が多い=飲ませすぎ」というわけではありません。1回に飲みとる母乳の量が増えると、少しずつ赤ちゃんの睡眠時間も長くなっていきますよ。
母乳育児中の食事と栄養|OK/NGの食べ物は?

「母乳のために、たくさん食べた方がいい?」「食べてはいけないものはある?」と気になる方もいるのではないでしょうか。
『特定の食べ物を食べれば母乳の分泌が増える』という明確な根拠は十分ではありません。授乳中は母乳のためだけではなく、出産後のお母さん自身の体の回復も考え、さまざまな食品をバランスよく食べることが大切です。
母乳の栄養は食事で変化する?
母乳には、赤ちゃんの成長に必要なエネルギーや栄養素が含まれています。お母さんの食事が母乳の栄養全てを決めるわけではありませんが、お母さんの栄養状態や食事内容によって、母乳に含まれる一部の栄養素が影響を受けることがあります。
母乳のために特定の食品を大量に食べたり、特定の食品を避けたりする必要はありませんが、大切なのは、主食・主菜・副菜を組み合わせ、いろいろな食品から栄養をとることです。
産後は赤ちゃんのお世話で食事の準備が難しいこともあるため、手軽に食べられる食品や作り置きなども活用しましょう。
【OK】授乳中に意識したい栄養素と食べ物
授乳中は、母乳をつくるための栄養だけでなく、お母さん自身の体力や健康を維持するための栄養も必要です。毎食全てを完璧に揃えようとせず、日々の食事で少しずつ取り入れていきましょう。
| 栄養素 | 授乳中に意識したい理由 | おすすめの食べ物 |
|---|---|---|
| たんぱく質 | 母乳にも含まれる栄養素。 母体の健康維持にも必要 | 肉、魚、卵、大豆製品、牛乳、ヨーグルト |
| 鉄分 | 母乳の鉄含有量は比較的少ない一方、 鉄不足を防ぐことは産後の健康維持に重要 | 赤身の肉、かつお、あさり、大豆製品、小松菜 |
| カルシウム | 授乳中も母子の骨の健康を保つために必要 | 牛乳、ヨーグルト、チーズ、小魚、豆腐 |
| ビタミン・ミネラル | 母乳に含まれる一部のビタミンやミネラルは、 母親の栄養状態や摂取量の影響を受ける | 野菜、果物、海藻、きのこ、豆類 |
| n-3系脂肪酸(DHA・EPA) | DHAは母乳に含まれ、赤ちゃんの脳や神経の発達に関わる脂肪酸 母親の食事からの摂取が母乳中のDHA量に影響する | さば、いわし、さんま、鮭などの魚 |
| 炭水化物 | 母乳をつくるためにもエネルギーが必要 授乳中は必要なエネルギー量が増える | ごはん、パン、麺類、いも類など |
| 水分 | 母乳には水分が多く含まれる | 水、麦茶、汁物など |
授乳中は、母乳をつくるためにエネルギーの必要量が増えます。食事を極端に減らしたり、体重を早く戻そうと無理なダイエットをしたりするのは避けましょう。
母乳のために摂りたい栄養素についてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事もおすすめですよ。
また、食事だけで必要な栄養をとるのが難しい場合は、授乳期向けの便利なサプリメントを活用する方法もあります。
授乳中の栄養をサプリで補うのはあり?なし?
産後は自分の食事やケアが後回しになりがちです。そのため、必要な栄養素を十分に摂れないことも珍しくありません。そんな時にお母さんを優しくサポートしてくれるのが産後の授乳期に特化したサプリメントです。
ただし、授乳中だからこそ、サプリの選び方には注意が必要。選ぶ際は、次の点を確認しましょう。
- 授乳期に適した成分・配合量である
- 含有量や原材料が明記されている
- 製造・品質管理に関する情報を確認できる
- 複数のサプリメントを併用する場合、成分の重複や過剰摂取に注意できる
- 持病がある方や薬を使用している方は、医師・薬剤師に相談できる
これらを踏まえ、授乳中の栄養ケアのためにサプリを取り入れるなら、産後・授乳期専用サプリの「mamaco(ママコ)」がおすすめです。
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授乳期は、お母さんが口にしたものが母乳を通して赤ちゃんに送られることを考え、国内の認定工場で作られているところや、無添加にこだわっているのもmamacoの魅力です。

母乳育児を続けるお母さんたちは、ついつい自分のことは後回しにしがち。しかし母乳育児をするためには、お母さん自身の心身のコンディションが良いことが最も重要だと言っても過言ではありません。
ぜひお母さんのためのケアを取り入れることを視野に入れてくださいね。
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母乳育児を支えるおすすめサプリをもっと知りたい人は、こちらの記事もあわせてどうぞ!
【NG】授乳中に避けたい食べ物

授乳中だからといって、特定の食べ物を避ける必要はありません。ただし、アルコールやカフェイン、一部の健康食品・サプリメントなどについては注意が必要です。
極端な食事制限
母乳のために特定の食品を避けたり、体重を戻そうとして食事量を大幅に減らしたりする必要はありません。アレルギーなどの理由がない限り、さまざまな食品をバランスよく食べましょう。
特定の食品を食べたあとに胸の張りが極端に強くなったり、赤ちゃんの症状が気になる場合は、医師や助産師に相談するのが良いでしょう。
アルコール
授乳中は、飲酒しないことが最も安全な選択です。アルコールは母乳に移行することが知られています。
母乳を通して赤ちゃんがアルコールを摂取すると、哺乳や睡眠、成長発達に悪影響が及ぶ可能性があります。
飲酒すると30〜60分後に最も母乳中のアルコール濃度が高くなり、時間の経過とともに低下していきます。飲酒をした場合は、少なくとも2時間以上空けて授乳しましょう。
カフェイン
カフェインは母乳を通じて赤ちゃんに移行するため、摂りすぎに注意しましょう。カフェインを摂りすぎると、主に赤ちゃんの睡眠に悪影響が及ぶことも。
- 寝つきが悪くなる
- 眠りが浅くなる
- 落ち着きがなくなる
- 興奮しやすくなる
コーヒーであれば、1日1〜2杯程度までが目安です。
授乳中は、デカフェやお茶などを活用するのがおすすめですよ。
安全性が確認できない健康食品・サプリメント
「天然成分」「無添加」などの表示があっても、すべての製品が授乳中に適しているとは限りません。成分や含有量、注意事項を確認しましょう。
また、複数の製品を併用する場合は、成分の重複にも注意が必要です。海外製のサプリの場合は、日本とは製造基準が異なるため、なるべく避けるのが良いでしょう。
授乳中の食事は、特別なルールを厳しく守ることよりも、お母さん自身の心身の健康を意識することが大切です。
妊娠中は食事に気を遣うお母さんが多い一方、出産後は疎かになりがちです。産後こそ、これから長く続く育児のためにも、自分自身のケアが大切であるということを念頭に入れておきましょう。
母乳の量が少ないときはどうする?
母乳育児を続けていくなかで、「母乳をあげているのに、赤ちゃんが泣いてしまう」「以前より胸が張らなくなった」など、母乳の量が足りているか不安になるお母さんは少なくありません。
母乳の分泌量は、赤ちゃんの成長や授乳の状況によって変化します。母乳が足りているかどうかは、胸の張りや赤ちゃんの様子だけで判断することはできません。
ここからは、母乳の分泌を促すためにできることや、チェックのポイントを紹介します。
母乳の量は足りてる?不足のサイン

まず、知っておきたいのは「赤ちゃんが泣く=お腹が空いている」というわけではないこと。
生後間もない赤ちゃんは、「快」と「不快」の2種類の感情しかありません。そのため、赤ちゃんは不快という感情を泣いて表現します。
泣いていると、「お腹が空いている」「母乳が足りない」と思いがちですが、必ずしもそうではないということを知っておきましょう。
- お腹がすいた
- 眠たい・疲れた
- 抱っこして欲しい・安心したい
- おむつが濡れている
- 暑い・寒い
- お腹が張っている
- 刺激が多い
- 体に痛みや不調がある
- 興奮している
まずは赤ちゃんが泣いている理由を探ってみましょう。
次に知っておきたいのは、胸の張りと母乳の分泌量は必ずしも比例しないということ。
産後のおっぱいは日々変化します。特におっぱいホルモンが安定し、分泌量が増えるまでは胸の張りが強くなる時期もありますが、おっぱいのホルモンが安定すると、胸の張りは無くなっていきます。

母乳が足りているかどうかは、赤ちゃんの状態も合わせて観察しましょう。
| チェックポイント | 確認したいこと |
|---|---|
| 体重の増え方 | 体重が継続的に増えているか。1回の測定値だけでなく、健診などで推移を確認する |
| 授乳中の様子 | 吸う動きに合わせて飲み込む様子が見られるか |
| 排尿の状況 | 尿の色が濃すぎないか、1日6回以上の排尿があるか |
| 排便の状況 | 便が硬くないか、1日1回以上の排便があるか |
| 授乳後の様子 | 授乳後に落ち着くことが多いか。ただし、泣くことだけで母乳不足とは判断できない |
| 睡眠・覚醒の様子 | 起きているときに反応があり、授乳のために目を覚ますことができるか |
| 口や皮膚の状態 | 口の中が湿っているか。皮膚や唇の乾燥など、脱水を疑う様子がないか |
特に重要なのは、赤ちゃんの体重の変化を「点」ではなく「線」でみること。母子手帳の「成長発達曲線」のページを活用するのがおすすめですよ!
授乳方法を見直す
母乳の分泌を促すためには、赤ちゃんが効率よく母乳を飲めることが大切です。そのためには、適切な授乳姿勢とラッチオン(吸着)が重要です。
【適切な授乳姿勢】

| チェック項目 | ポイント |
|---|---|
| お母さんの姿勢 | 背中や腕をクッションで支え、肩や首に力が入りすぎないようにする |
| 赤ちゃんの体の向き | 耳・肩・腰が一直線になるようにし、首や体がねじれないようにする |
| 赤ちゃんとの密着 | 赤ちゃんの体とお母さんの体を体を密着させる |
| 鼻と乳頭の位置 | 赤ちゃんの鼻を乳頭の高さに合わせ、赤ちゃんの喉が開き口を大きく開けられる位置にする |
| 頭・首の支え方 | 掌全体を使い赤ちゃんの首や肩を支える |
【適切なラッチオン】
| チェック項目 | ポイント |
|---|---|
| 口を大きく開ける | 乳頭で赤ちゃんの上唇に軽く触れ、口を大きく開けるタイミングを待つ |
| 深くくわえる | 乳頭だけでなく乳房を深く含ませ、乳輪の下側も多めに含む |
| あごが乳房に触れる | あごが乳房に触れ、鼻が押しつけられず呼吸できている |
| 唇が外側に開く | 上下の唇が内側に巻き込まれず、外側に開いている |
| 頬がへこまない | 吸うときに頬が大きくへこんだり、音が鳴ったりしていない |
| 強い痛みがない | 授乳中に強い痛みがなく、授乳後も乳頭がつぶれたり変形したりしていない |
母乳の分泌を促すおっぱいホルモンは、赤ちゃんが吸う刺激によって分泌されます。そのため頻回に授乳することや、夜間も授乳をすることが分泌アップの近道ですよ。
それでも母乳量が十分でない場合は、ミルクなどを使いながらその時に必要な量を足してあげましょう。ミルクの量は、赤ちゃんの睡眠時間や排泄の状態などと合わせて調整します。
排泄回数が少ない時や睡眠時間が極端に短い、体重増加が少ない場合は、ミルクの補足量が少ない可能性があります。
補足する量の調整が難しい場合は、出産した産院や母乳外来専門の助産院で相談するのも良いでしょう。
母乳の量を増やす方法が知りたい!というママには、こちらの記事がおすすめですよ。
「休む」ことを意識する
お母さんの心身が回復し、出産前の状態に戻るためには6〜8週間という期間が必要です。特に最初の1か月間は、出産によるダメージからの回復や、慣れない赤ちゃんとの生活のリズムを探る時期です。
母乳育児を続けるためには、お母さん自身の休息や体調管理が欠かせません。
休めない状態が続き、疲労やストレスが溜まってくると、おっぱいホルモンのオキシトシンの分泌が乱れ、母乳を押し出す働きが妨げられてしまいます。
産後は、家族のサポートや自治体の支援などを上手に活用しながら、お母さん自身が休息できる時間を意識して確保しましょう。
「この疲れ、いつまで続くの?」と不安なママは、こちらの記事もぜひ読んでみてくださいね。
出産した病院や母乳外来に頼る

母乳の量が足りているか不安な時や、授乳に関する心配事がある時には、出産した病院や母乳外来に相談するのも良いでしょう。
- 赤ちゃんの体重増加や哺乳状況の確認
- 授乳姿勢やラッチオンのチェック
- 母乳の分泌量や授乳回数についての相談
- ミルクの補足量や、授乳方針の相談
- 乳首の痛みや乳房の張りなど、授乳に伴うトラブルへの対応
- 産後のお母さんの心身の不調についての相談 など
専門家に相談したり、確認してもらうことで、自分では気づきにくい問題や解決策が見つかることもありますよ。困ったり悩んだ時には、1人で悩まず早めに相談するのがおすすめです。
母乳育児は、お母さん1人の努力だけで成り立つものではありません。必要なサポートを受けることが、安心して育児を続けるための大切な一歩ですよ。
母乳育児を始めたお母さんによくある疑問【Q&A】

母乳育児を始めると、さまざまな疑問が出てくるものです。特に初めての育児では、赤ちゃんのお世話に戸惑うこともあるでしょう。
最後は、母乳育児を続ける中でよくある疑問について、具体的な対処法とともに解説します。
乳首が痛いときはどうしたらいい?おっぱいケアの方法は?
赤ちゃんのラッチオンが適切かどうかチェックしてみましょう。
授乳中に乳首が痛んだり、傷ができたりする主な原因は、ラッチオンが適切でないこと。痛みを我慢して授乳するのではなく、くわえ方を再度チェックしましょう。
くわえ方を直しても痛みが軽減しない時には、保湿クリームを塗ったり、乳首に装着するカバーを使用したりすることで軽快することも。
それでも改善しない時には、直接吸わせることを一時的に休んだり、搾乳を試してみるのも良いでしょう。
母乳でもげっぷはさせたほうがいい?
母乳の場合、赤ちゃんの口がお母さんのおっぱいに密着しているため、空気を飲み込みにくい傾向がありますが、しっかり飲んだ後は縦抱きをするのがおすすめです。
赤ちゃんの胃袋は縦型で、胃の入り口にある筋肉の働きがまだ発達途中です。そのため、胃の中の母乳やミルクが逆流しやすいという特徴があります。授乳中に空気を一緒に飲み込むと、胃の膨満感で飲みが悪くなったり、吐き戻しやすくなることも。
授乳後は頭と首を支えて、上体を起こして抱っこしてあげましょう。げっぷが出なくても、縦に抱っこしてあげることで吐き戻しを減らす助けになりますよ。
産後間もない母乳の分泌が少ない時期は、おっぱいを吸わせた後にそのまま寝かせても大丈夫ですよ。
搾乳でもいい?
搾乳も母乳育児のひとつの方法です。
搾乳した母乳を赤ちゃんに飲ませる方法も、母乳育児のひとつです。直接授乳するのが難しいときや、お母さんが休息を取りたいとき、仕事などで赤ちゃんと離れる日にも活用できます。
母乳の分泌は、赤ちゃんが吸うことや母乳が排出されることによって調整されます。搾乳だけで育てる場合も、定期的に搾乳することによって母乳の分泌量を維持することができますよ。
母乳はいつまで続ける?
ライフスタイルや次の妊娠の希望などに合わせて決定しましょう。
母乳育児を続ける期間には個人差があり、正解はありません。世界保健機構(WHO)とユニセフは、生後6ヶ月までは母乳のみで育て、その後は離乳食を始めながら、2歳以降も母乳育児を続けることを推奨しています。
しかし、全ての方にとってこれが最善というわけではありません。仕事復帰や次の妊娠、体調の変化などで断乳するという選択をすることも間違いではありません。
また、赤ちゃんの方から徐々に母乳を飲まなくなり、自然と卒乳に向かうケースも。
断乳の相談や進め方で困った時には、母乳外来を活用するのがおすすめですよ。
ママも赤ちゃんも元気に母乳育児を続けよう

楽しく母乳育児を続けていくためには、授乳姿勢や栄養を整えるだけでなく、お母さん自身の健康状態がとても大切です。
産後は慣れない赤ちゃんとの生活で、お母さん自身の食事やケアがおろそかになりがちです。周りにサポートを求めたり、社会資源も活用しながら、自分自身を労わる時間を持つようにしましょう。
また、産後に不規則になりがちな食事は、サプリの活用を視野に入れてみるのもおすすめですよ。
参考資料:
4.3 Emotional Development in Infants and Toddlers – Lifespan Development | OpenStax



