【医師監修】フォアダイスの見分け方は?検査方法や治療方法を解説

唇や性器にブツブツができたけど、フォアダイスかどうか分からない・・・。

そんなお悩みをお持ちのあなたに、専門医がフォアダイスの見分け方をお伝えします。

フォアダイスの検査方法や治療方法もお伝えしますので、早く不安をなくして安心したい方や、ブツブツを除去したい方は、ぜひ参考にしてくださいね。

フォアダイスの見分け方は?

まずはフォアダイスについて説明します。

簡単にいうと陰茎の皮膚や包皮にできるブツブツをいいます。人の皮膚には皮脂を分泌する皮脂腺というのが存在します。

本来、皮脂腺から分泌された皮脂は毛穴から排出されます。フォアダイスとは皮脂腺が毛穴のないところにもでき、皮脂が体の外に排出されず皮下で塊となったものです。

フォアダイスは性感染症ではありません。生理現象であり治療は必要ありませんが、他の病気と症状が似ているため、正しく見分けることが大切です。

フォアダイスを見分けるポイントには以下3つがあります。

  1. 痛みやかゆみの有無
  2. 腫れやただれの有無
  3. イボの大きさや形が揃っているか

それぞれ詳しく解説していきます。

①痛みやかゆみの有無

フォアダイスには、ブツブツができても痛みやかゆみが基本的にはないという特徴があります。痛みやかゆみがある場合は、他の病気を疑いましょう。

フォアダイスと症状が似ていて、かゆみや痛みがない病気の1つに尖圭コンジローマがあります。

尖圭コンジローマはフォアダイスと同様で性器や肛門の周りにいぼ状にできるブツブツで、ヒトパピローマウイルス(HPV)が関係する性感染症です。

ブツブツを発症する以外に痛みや痒みはないため、長い期間放置される方もいらっしゃいます。放置しつづけるとブツブツは大きくなり、数もどんどん増えていきます。

尖圭コンジローマを放置して性行為を行うとパートナーに感染する可能性があります。コンドームを装着していてもコンドームで覆われていない陰茎の根元、陰嚢、肛門などが尖圭コンジローマに感染していた場合、パートナーに感染する可能性があります。

尖圭コンジローマの疑いがある場合は病院を受診することをおすすめします。

②腫れやただれの有無

フォアダイスのブツブツの正体は皮脂腺に溜まった皮脂なので、腫れたりただれたりすることはありません。ブツブツが腫れたり、ただれたりする場合は、他の病気を疑いましょう

フォアダイスと似た形状をしている病気として性器ヘルペスがあります。フォアダイスとは異なり、性感染症です。

性器ヘルペスの場合、ヘルペスウイルスの感染により、性器に水疱、腫れ、痛み、痒みなどの症状がでてきます。女性の場合、性交後2日~10日に症状が出ます。

これらの症状は初めて感染した場合にみられることが多く、排尿時や歩行時に痛みを伴うことがあります。しかし性器ヘルペスに感染しても無症状のこともあります。

妊娠している女性で性器ヘルペスに感染している場合や、分娩前に性器ヘルペスを発症した場合は出産時に母子感染が懸念されるので必ず医師に申し出るようにしてください。

③イボの大きさや形が揃っているか

フォアダイスは皮脂腺に沿ってブツブツが生じるので、イボの大きさは比較的均一的です。

皮脂が溜まっているだけなので、放置しても一気に大きくなることはありません。大きさが不揃いなイボができたり、イボが大きくなったりする場合は、他の病気である可能性が高いです。

特にフォアダイスと間違われやすい尖圭コンジローマでは、性器や肛門周辺に乳頭状のイボが多発します。放置するとカリフラワー状に大きくなっていく点も特徴です。

性器や肛門周辺に不揃いなイボができた場合は、尖圭コンジローマを疑いましょう。

フォアダイスの検査方法

フォアダイスかどうかは、基本的に問診や見た目で判断可能です。

上記で解説したように

  • 痛みやかゆみの有無
  • 腫れやただれの有無
  • イボの大きさや形

といった点を確認すれば、フォアダイスかどうか判断できます。

尖圭コンジローマや性器ヘルペスが疑われる場合は、粘膜の細胞や浸出液の採取によって検査が可能です。

特に尖圭コンジローマはフォアダイスと症状が似ていて、一般の方では判別が難しいので、判断に迷う場合は必ず病院で検査を受けましょう

フォアダイスの治療方法

フォアダイスは病気ではないので基本的に治療は必要ありませんが、自然に消えることが少ないので見た目に悩む方は多いです。見た目が気になる場合は、局所麻酔の日帰り手術で切除できます

手術方法は、電気メスや炭酸ガスレーザーによる除去が一般的です。手術時間はブツブツの量や範囲によって異なりますが、大体10分前後で完了します。

しかし、包茎の方は皮脂が溜まりやすく、再発率も高いです。再発率を下げたい方には、包茎手術を行うこともあります。

フォアダイスの治療費

フォアダイスは病気ではないので、治療は保険範囲外となります。つまり自由診療になります。治療にかかる費用は全て患者負担になります。治療費はフォアダイスの数や範囲によっても異なりますが、高くても4~5万円以内に収まることがほとんどです。

包茎手術も行う場合は、治療費も上がります。

真正包茎の場合は保険が適用される場合がありますが、仮性包茎の場合は医学的に異常ではないため保険が適用されません。

保険適用外の場合の手術費用は15万円程度が目安です。

病院によっては費用に含まれている処置や値段も異なりますので、治療前に必ず内訳等を確認するようにしましょう。

フォアダイス治療後の注意点

フォアダイスを切除した後は、数日で患部がカサブタになり、1~2週間でカサブタが取れてきれいな状態になります。

手術当日は患部を濡らさないようにする必要がありますが、手術後2~3日後からはシャワー浴、1週間後からは入浴が可能となることが多いです。

仕事も通常通りできるので生活への支障はほとんどありませんが、以下のような行為は制限されます。

  • 飲酒
  • 自転車やバイクなど、患部に直接あたる乗り物の使用
  • 激しい運動
  • 性行為やマスターベーション

これらは急激に血流を良くしたり、患部を強く刺激したりして、治療の経過に影響を及ぼす可能性があります。

手術後は必ず医師の指示を守り、スムーズに治療を進めていきましょう。

まとめ

フォアダイスは生理現象であり治療は必要ありませんが、他の病気と症状が似ているので正しく見分けることが大切です

  • 痛みやかゆみの有無
  • 腫れやただれの有無
  • イボの大きさや形が揃っているか

といった点に注意して、適切な対処を行いましょう。

フォアダイスの見た目が気になる場合は、手術による切除も可能です。

ブツブツの原因によって治療法も異なりますので、見分け方に迷った場合やブツブツを切除したい場合は、必ず病院に相談するようにしましょう。

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