ウレアプラズマかも?症状や治療法について解説

性感染症というと、淋病やクラミジアが有名です。もしくは、「マイコプラズマ」なら聞いたことがある方もいるでしょう。しかし、ウレアプラズマも感染率が高い性感染症の1つです。

近年、ウレアプラズマの患者数が増加しているといわれています。この記事では、ウレアプラズマの症状や治療法などを解説します。

ウレアプラズマとは?

性病の原因菌であるウレアプラズマには多くの種類があります。なかでも、性感染症の要因として挙げられるものは、「ウレアプラズマ・ウレアリチカム」と「ウレアプラズマ・パルバム」の2つです。パルバムの方は2000年代に入ってから発見されました。

ウレアプラズマは、淋病などと同じように非クラミジア性非淋菌性尿道炎の原因になる細菌です。マイコプラズマとは症状や感染力、治療方法などが似ているため、同じ種類の細菌ではないかとされています。しかし、発症までの仕組みや有病率が異なるため、厳密には違う細菌です。ただ、どちらも注意が必要な性感染症であることは変わりません。

原因と感染経路

ウレアプラズマの感染は、そのほとんどが性行為によるものです。ウレアプラズマについて理解を深めるには、感染の原因となる行動を知らなければなりません。

ここでは、感染経路の詳細や感染率、潜伏期間について確認しましょう。詳細を知ることで、予防や対策に活かしてください。

お風呂やキスでもうつる?

ウレアプラズマは強い細菌ではなく、性行為以外のお風呂やトイレの共有などでは感染しないと考えられています。

細菌あるいは細菌を含んだ体液が粘膜に接触することで感染するため、コンドームなしの性行為やオーラルセックス、ディープキスなどでは感染のリスクが高いです。

感染率

近年増加傾向にあるウレアプラズマの感染率は、1回の性行為で約30%~50%とさわれています。クラミジアなどの感染率も30%程度とされているため、このことも踏まえると性感染症のなかでも感染率は高い方だといえるでしょう。

ウレアプラズマは、性別や年齢に関係なく感染する危険があります。高い感染率でありながら、自覚症状が現れない方も多くいます。自分がすでに感染していると気づかないまま、パートナーに感染させてしまうケースも珍しくありません。日頃から検査などを意識して、予防を心がけるようにしましょう。

潜伏期間

ウレアプラズマの潜伏期間は、およそ3日〜5週間とされています。潜伏期間を経て症状が出始めますが、個人差があり、必ずしも何かしらの症状が出るとは限りません。

感染してすぐに症状が現れる場合もありますが、潜伏期間を過ぎても一向に症状が出ないケースも見られます。特に、無症状は女性に多いケースのようです。

ただし、無症状、あるいは潜伏期間中でも感染能力は備わっているため注意が必要です。

ウレアプラズマの症状

男女共通のウレアプラズマの症状は、咽頭に感染することでのどに痛みや違和感が現れます。風邪と勘違いしてしまうこともあるため注意しなければなりません。

のどに現れる症状は以下のとおりです。

  • 腫れ
  • 痛み
  • イガイガする
  • 違和感がある
  • せきが多い
  • 痰が出る

以下では、男女別の症状について説明します。

男性の場合

男性の性器に感染してしまった場合に現れる症状は以下のとおりです。

  • かゆみや痛み
  • 尿道の違和感
  • 尿道からの膿が出る
  • 排尿痛
  • 異臭がする

男性の性器にウレアプラズマが感染すると、尿道炎や前立腺炎、精巣上体炎といった病気を引き起こします。

症状がクラミジアなどと似ているため、勘違いしてクラミジアの検査で陰性判定を受けるケースは珍しくありません。

あまり強い症状が出ない場合、心当たりがないと放置してしまう方もいます。

しかし、重症化すると男性不妊につながる恐れもあるため、早期発見および治療後の検査が重要です。

女性の場合

女性の性器に感染してしまった場合に現れる症状は以下のとおりです。

  • かゆみや違和感
  • おりものの増加
  • おりものから異臭がする
  • 排尿痛
  • 子宮頸部の炎症

女性の性器にウレアプラズマが感染すると、子宮頸管炎や尿道炎などを発病させてしまう恐れがあります。男性と同様に、悪化すると不妊の原因につながります。

また、男性と比べると女性はウレアプラズマの症状が出にくいです。そのため、感染に気づかないままパートナーにうつしてしまう危険性が高いといえます。

ウレアプラズマの検査方法

検査方法は主に「PCR検査」です。

男性は尿検査またはうがい液、女性は膣分泌液かうがい液でDNAを調べます。

検査は、感染が疑われる行為から24時間以上経てば検査が可能です。女性の場合、生理中は検査ができません。

検査は病院を受診するか市販の検査キットで行えますが、陽性が出たときのことを考慮すると、初めから病院で受けた方が良いでしょう。男性は泌尿器科もしくは性病科、女性は婦人科で検査を受けられます。

ウレアプラズマは自然治癒する?

ウレアプラズマは自然治癒しません。

無症状なケースが多いことから、「放置していても自然に治るだろう」と考えてしまう方も多いようです。しかし、症状が出ないからといってそのまま放置すると、パートナーにうつしてしまったり大きな病気を発症しててしまったりする恐れがあります。

検査を受けて陽性反応が出たら、早急に治療を進めましょう。ウレアプラズマは細菌であるため、抗生物質の投与が必要です。

治療期間

感染しているウレアプラズマの種類に適合する抗生剤を、約2週間継続して服用します。

抗生剤は症状が治まっても中断せずに最後まで服用しましょう。途中で止めてしまうと再発する恐れがあるためです。

また、抗生剤に耐性を持つウレアプラズマもあるため、1回の治療で完結しない場合があります。そのため、内服治療後は菌を殺し切れているかどうか再検査を受けなければなりません。

治療中の性行為

治療によって症状が抑えられていても、体内には菌が残っているため感染するリスクはあります。そのため、治療中は性行為やそれに付随する行為、キスといった性的接触は避けるべきでしょう。

また、コンドームを使用すれば性行為をしても問題ないのでは、という意見もありますが、コンドームを使っても約3〜4%は感染するといわれています。感染を広げないために治療中の性行為は絶対にやめましょう。

ウレアプラズマの予防方法

性感染症の予防では、感染部位と直接粘膜接触をしないことが重要です。

性行為の際にはコンドームを着用すること、不特定多数の人と性行為をしないことが予防法です。特に、コンドームは感染の確率を大きく下げることができるため、性器性交以外にオーラルセックスなどでも粘膜に触れないよう、コンドームを使用してください。

ただし、コンドームを使用すれば感染を100%防げるわけではないということを覚えておきましょう。

まとめ

ウレアプラズマに感染すると、性器やのどといった感染部位にさまざまな症状をもたらします。性感染症になり得る心当たりがある場合で、性器の痛みや排尿痛、のどの違和感があれば、早急に病院を受診しましょう。

ウレアプラズマに感染すると、自然に治ることはありません。しかし、検査を受けて早期に治療を開始することができれば、大きな病気に進行することなく治癒します。気づかぬうちにパートナーにうつしてしまうことがないように、心当たりのある場合は病院で検査を受けてください。

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