クラミジアの無症状の割合は?男女別で解説!

クラミジアは、男女限らず無症状のまま放置するケースが多いといわれています。しかし、知らない間にパートナーに移したり、症状が進行したりといったリスクがあるため注意が必要です。

この記事ではクラミジアの無症状の割合や感染率などについて紹介します。クラミジアの症状について知りたい方に役立つ情報を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

クラミジアとは 

クラミジアとは、クラミジア・トラコマチスと呼ばれる原因菌が性交渉などを通じて粘膜へ侵入することにより起きる性感染症です。

日本で最も多い性感染症といわれており、性器ヘルペスウイルス感染症や尖圭コンジローマ、淋菌感染症とともに5類感染症として定点報告が義務化されています。

男性の場合は肛門や尿道、女性の場合は肛門や膣への感染が一般的です。また、男女共通で喉に感染するリスクもあり、喉への感染は咽頭クラミジア、性器への感染は性器クラミジア感染症と呼ばれます。

主な感染経路は性交渉と考えられており、銭湯や温泉、プール、トイレを始めとした間接的な接触で感染することはほとんどありません。なお、妊婦がクラミジアに感染した場合、赤ちゃんが産道を通る際に感染する可能性もあります。

クラミジアは無症状のケースが多い

クラミジアは、感染後に症状が現れないことの多い性感染症です。感染してから数週間〜数ヶ月、長くて数年以上症状を自覚しないまま放置するケースも珍しくありません。

しかし、症状が出ていなくてもウイルスは体を蝕んでおり、時間が経過するにつれてさまざまな疾患の原因になるリスクがあります。また、感染を知らないまま性交渉に及び、パートナーへ病原体を移してしまう場合もあるでしょう。感染が疑われる機会に接したときは、きちんとした対処が必要不可欠です。

男性は5割が無症状

男性のクラミジア感染者で症状を自覚していない人の割合は、全体の5割ほどです。

特に、性的な活動が活発になりやすい20代の男性を中心に感染率が高く、無症状であるために感染が拡大しやすいと考えられています。クラミジアは、感染後に急激な炎症を起こすのではなく、慢性的な炎症が徐々に広がっていくため、症状を自覚しにくいのでしょう。

ただし、なかにはさまざまな症状が現れるケースもあるため、少しでも兆候が見られた場合は注意が必要です。主な症状については以下で詳しく解説しますので、クラミジアへの理解を深めるために役立ててみてください。

症状

性器にクラミジアが感染した場合、初期段階では尿道炎を発症するのが一般的です。排尿時に痛みや沁みるような感覚があったり、性器が熱を持ったように感じたりします。

稀ではありますが、場合によっては乳白色・透明で粘り気のない膿が出ることがあります。分泌量は少ないものの、陰茎の根本から尿道口に向かって押していくと膿が出ます。下着に膿によるシミや汚れがつくこともありますので、気になる方は確認してみてください。

また、クラミジアに対処せずに放置していると、精巣上体へと菌が侵入し、睾丸の腫れや痛みが出る可能性があります。結果的に精巣上体炎となり、不妊の原因にもなるため注意が必要です。

女性は8割が無症状

女性は、感染者の8割が無症状だといわれています。

男性と同様に、急激な炎症を伴わず、慢性的な炎症が少しずつ続いていくため気づきにくいのでしょう。妊婦検診では、3〜5%の正常妊婦にクラミジアの感染が発覚したこともあり、かなりの人数の無症状感染者が存在していると考えられています。

特に若年層の感染率が高く、29歳以下においては男性患者数を女性患者数が上回っている状態です。無症状の割合が多い分、知らないうちにパートナーや赤ちゃんにうつしてしまうリスクがあります。しかし、男性と同様に何かしらの症状が出ることもあるため、気になる症状が見られる場合はよく確認してみてください。

症状

性器にクラミジアが感染すると、子宮頸管炎によって子宮の入り口に炎症が起きる場合があります。痛みを感じることはほとんどありませんが、軽度の下腹部痛やおりものの増加といった異変が起きることがあるでしょう。

感染状態を放置すると、クラミジアはさらに体内へ侵入し、腹膜炎や卵管炎、子宮内膜炎へと進行するリスクが考えられます。不正出血や下腹部の痛みが起きやすくなるものの、月経と似ているため、クラミジアだと自覚しないケースも少なくありません。

妊娠中に感染した場合、子宮外妊娠や早産、流産の原因になる恐れもあります。赤ちゃんが産道を通る際にクラミジアに感染することで、肺炎や新生児結膜炎につながる確率も高まります。また、卵管炎を発症すると卵子の通り道である卵管が塞がり、不妊症の原因にもなります。

男性と比較して女性の方が自覚症状は少ないにも関わらず、体への影響は深刻なため、特に注意が必要です。

咽頭クラミジアは9割

咽頭クラミジアは、男性・女性ともに感染者の9割が無症状のまま過ごしているといわれています。症状が出た場合、扁桃腺や喉の腫れ、違和感、痰や咳、軽度の微熱など風邪に似たものが大半です。

そのため、喉に異変があってもクラミジアと気付かず、見過ごしてしまうケースも珍しくありません。その結果、治療が遅れたり、他の人にうつしたりする可能性も考えられます。

近年は、オーラルセックスの一般化に伴い、咽頭クラミジアの報告例も増えています。もし、性交渉後に咽頭の異変を感じたら、できるだけ早く検査を受けるようにしてください。

また、性器クラミジアが発覚した場合、咽頭クラミジアになっている可能性も高いため、性器と咽頭のセットで検査を受けるのがおすすめです。

クラミジアの感染確率

一度の性交渉でクラミジアに感染する確率は、30〜50%です。特にコンドームを装着せずに性交渉をした場合は、50%という高い確率で感染するといわれているため注意しましょう。

また、クラミジアに感染して粘膜に炎症が起きている状態で性交渉をすると、エイズの原因となるHIVウイルスへの感染率も高まります。

クラミジアは無症状のケースが多いため、大したことのない病気のように感じられるときもありますが、さまざまな疾患の原因となる性感染症です。感染率を下げるためにも、性交渉の際はコンドームの装着をしてください。

無症状でも進行、感染する

たとえ無症状であっても、クラミジアが自然治癒することはなく、症状が進行したりパートナーにうつしたりすることがあります。自覚しないまま炎症が広がることで、突然の痛みに襲われる可能性もゼロではありません。

また、クラミジアは不妊の原因にもなります。男性の場合は、精巣上体炎を発症することで無精子症や精子が通る道が狭まる恐れがあるでしょう。女性の場合は、子宮内膜に炎症が起きて着床障害となったり、卵管の狭窄や閉塞に繋がったりするリスクがあります。

症状の度合いによっては自然妊娠が困難になるのに加え、妊婦の早産や流産、子宮外妊娠に繋がる場合も。「症状がないのであれば、治療を行う必要はない」と考えるのではなく、感染の疑いを持ったときは速やかに検査・治療を受けるようにしてください。

クラミジア感染に気付く方法

クラミジアの感染に気付くには、定期検査を受けることが大切です。一般的には、3〜4ヶ月に1回の頻度での検査が推奨されています。

また、パートナーと一緒に検査を受けるのも重要なポイントです。自分だけが検査を受けていても、パートナーが検査を受けていないのであれば、無症状のままクラミジアがうつるリスクがあります。お互いにクラミジアの感染を繰り返さないためにも、パートナーと検査について話し合ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

クラミジアは男性・女性ともに無症状のケースが多く、知らないうちに感染を広げたり、症状が悪化したりする可能性があります。感染状態を放置していると不妊の恐れがある他に、女性は流産や早産のリスクも高まるでしょう。

また、症状が出たとしても、気に留めないほどの軽度であったり、風邪と勘違いしたりといったことも珍しくありません。もし、少しでも気になる症状があるのであれば、医療機関を受診し、適切な処置を受けてください。

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