「コンドームが破れた時、どうすればいいんだろう? 」「コンドームが破れていた時の妊娠確率はどのくらい?」
性行為後にコンドームが破れていることに気づいた時、妊娠してしまうかもしれないと不安に感じる方も多いでしょう。正しい方法でコンドームが使用できていなかった場合の妊娠確率は、15%程度です。
避妊に失敗した場合は、望まない妊娠を防ぐためにもすぐにアフターピルを服用することが大切です。
この記事では、コンドームが破れた際の対処法、妊娠の確率、破損の原因と対策などを詳しく解説します。
コンドームが破れた時はすぐにアフターピルを服用する

コンドームが破れた時は、できるだけ早くアフターピル(緊急避妊薬)を服用することが重要です。 24時間以内の避妊効果は非常に高く、時間が経つほど効果は低下します。
アフターピルは、排卵を抑制したり受精卵の子宮内膜への着床を妨げたりすることで妊娠を阻止する薬です。アフターピルの種類にもよりますが、遅くとも72時間以内に服用しないと、避妊効果が大幅に低下します。
コンドームが破れていたり外れていたりすることに気づいたら、躊躇せずに産婦人科を受診しましょう。直接病院に行く時間がない方や周囲の目が気になるという方は、オンライン診療もおすすめです。
ルナレディースクリニックは、オンライン診療にも対応しています。アフターピルの処方も可能なので、LINEからお気軽にご相談ください。

コンドームが破れた時の妊娠確率は?

コンドームが破れた場合、妊娠する可能性は高まります。ただし、必ずしも妊娠するわけではありません。
- 正しく着用した場合の妊娠確率:2%
- 一般的な使用をした場合の妊娠確率:15%
コンドームを正しい方法で使用した場合、非常に高い避妊効果を発揮しますが、破損したり、正しく装着できていなかったりすると、効果は大きく低下します。
射精時にコンドームが破れていた場合、精子が膣内に出されるため、膣内射精と同程度のリスクが生じます。また、途中で外れてしまった場合や、膣内でずれてしまった場合も、同様のリスクがあると考えられます。
妊娠の可能性は、女性の生理周期や排卵の有無によって変動しますが、リスクがあることに変わりはありません。
膣内射精(中出し)された時の妊娠確率を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

コンドームが破れる原因と対策

コンドームの破損は、望まない妊娠や性感染症のリスクを高めます。ここではコンドームが破れる原因と、それに対する対策を紹介します。
誤った装着方法で使用した
コンドームは正しい方法で装着しないと、破れたり外れたりすることがあります。
具体的には、コンドームの先端にある空気抜きの部分をしっかりと潰さずに装着すると、中に空気がたまり、射精時にコンドームが破裂する可能性があります。
また、裏表を間違えて装着する・勃起が不十分な状態で装着することも、ゴムがずれたり外れたりする原因になります。
- 使用前に使用期限やパッケージに破損がないかチェック
- パッケージから丁寧に取り出す
- 装着の向きを確認する
- 完全に勃起した状態で装着する
- 射精後はすぐに抜く
使用期限が切れていた
使用期限が切れたコンドームは、素材が劣化しているため、破れやすくなります。コンドームはゴム製品なので、時間とともに弾力性や強度が弱まります。期限切れのコンドームは、見た目では問題ないように見えても、性交時の摩擦や圧力に耐えきれずに破損してしまう可能性が高いです。
使用する前に必ず、パッケージに記載されている使用期限を確認してください。期限が切れているものは絶対に使用せず、新しいものを使いましょう。
保管方法が悪かった
保管方法が悪いコンドームは、ゴムが劣化し、性能が低下します。高温多湿な場所・直射日光が当たる場所・車のダッシュボード・財布の中などの場所での保管は避けましょう。このような環境は、コンドームの乾燥や硬化を引き起こし、破れやすくなる原因となります。
コンドームは、涼しく乾燥した場所で、個別の包装に入ったまま保管するのが理想的です。財布に入れっぱなしのコンドームは摩擦により劣化している可能性があるので、定期的に取り替えるようにしましょう。
爪やアクセサリーで傷つけた
コンドームを装着する際や使用中に、爪やアクセサリーで傷つけてしまうことも、破損につながることがあります。
コンドームは、薄くデリケートな素材でできています。装着時にネイルで傷つけてしまったり、アクセサリーが引っかかったりすると、目に見えない小さな穴や亀裂ができてしまう恐れがあります。この小さな傷が、性交時の圧力や摩擦によって大きくなり、コンドームの破損につながるのです。
コンドームを扱う際は、指先を滑らかにし、アクセサリー類は外すなど、細心の注意を払うようにしましょう。
長いネイルや先が尖ったネイルをしている方はコンドームを傷つけてしまうおそれがあります。そのため、開封から装着までの一連の手順は、男性側が行うほうが安心かもしれません。
挿入中の摩擦
挿入中の摩擦も、コンドームが破れる原因の一つです。女性があまり濡れていない状態で挿入した場合に、このリスクは高まります。
潤いが足りない状態は、コンドームと膣壁の間の摩擦を増やし、コンドームの表面に過度な負担をかけます。これにより、コンドームのゴムが薄くなったり、最終的に破れたりする可能性があります。
- 水溶性の潤滑剤を使用する
- 潤いが足りない状態で激しく動かない
- 引っかかりを感じる場合は体位を変える
コンドームが破れた場合、妊娠の可能性はゼロではありません。しかし適切なタイミングでアフターピルを服用することで、望まない妊娠を防げます。
アフターピルの処方をご希望の方は、ルナレディースクリニックのオンライン診療をご利用ください。

コンドーム以外で普段からできる避妊

コンドームの破損に備えるだけでなく、普段から複数の避妊方法を組み合わせることで、より高い避妊効果が期待できます。ここでは、女性ができる避妊方法を紹介します。
低用量ピルを服用する
低用量ピルは、毎日服用することで高い避妊効果が得られる薬です。性交のたびに避妊具を使用する必要がなく、計画的な避妊ができます。
低用量ピルは、排卵を抑制し、子宮内膜を変化させて受精卵の着床を防ぐことで、非常に高い避妊効果(正しく服用すれば99%以上)を発揮します。
また、生理痛の軽減・生理周期の安定・肌荒れの改善など、避妊以外の効果も期待できます。
低用量ピルは薬局やドラッグストアでは購入できないので、処方を希望する場合は、医療機関を受診するかオンライン診療を利用しましょう。
銅付加IUDを使用する
銅付加IUD(子宮内避妊器具)は、一度挿入すると数年間(一般的に5〜10年)避妊効果が持続する長期的な避妊方法です。
銅付加IUDは、子宮内に挿入することで、精子の運動能力を阻害したり、受精卵の着床を妨げたりする効果があります。
性交の度に避妊をする手間は省けますが、生理の経血量が増える、生理痛が重くなるなどの副作用が出る場合もあります。
また、この器具を挿入・抜去をする際は、医師の処置が必要で、身体的な負担もデメリットとなるでしょう。
まとめ

コンドームが破れてしまった場合は、何よりもまず、できるだけ早くアフターピル(緊急避妊薬)を服用することが重要です。 時間が経つにつれて避妊効果は低下するため、躊躇せずに産婦人科を受診するか、オンライン診療を利用し、アフターピルを処方してもらいましょう。
コンドームが破れる原因は、以下のようなものが挙げられます。
- 誤った装着方法
- 使用期限切れ
- 保管方法の悪さ
- 爪やアクセサリーで傷がつく
- 挿入中の摩擦
原因をしっかりと理解し、正しい装着方法・使用期限の確認・適切な環境での保管・爪やアクセサリーでの損傷を避けるなどの対策を講じることで、破損リスクを減らせます。
また、コンドーム以外の避妊方法として、低用量ピルや銅付加IUD(子宮内避妊器具)が挙げられます。これらの避妊方法は、高い避妊効果が期待でき、計画的な避妊が可能です。
望まない妊娠を防ぐためにも、コンドームの正しい使用方法を把握することが大切です。
ルナレディースクリニックのオンライン診療は、LINEから簡単に予約ができます。チャットでの診察も行っておりますので、避妊やアフターピルに関するお悩み事がありましたら、お気軽にご相談ください。


