性行為の後に「妊娠していないか心配」「もしかしたら避妊に失敗しているかも」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
時間が経つほど焦りは増し「アフターピルは何時間以内なら間に合うのか」と、情報を探している方も多いはずです。
結論からお伝えすると、アフターピルは72時間以内に服用すると高い避妊効果が期待できます。
アフターピルは、性行為後いかに早く服用するかが重要なポイントです。
この記事では、緊急避妊薬とも呼ばれるアフターピルの効果的な服用時間について、解説します。
もしもの時に冷静かつ迅速に対応できるよう、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
アフターピルは何時間以内に飲むと効果がある?

アフターピルの効果を最大限に高めるためには、性行為後できるだけ早く服用することが大切です。
何時間以内に服用すれば効果が期待できるかは、アフターピルの種類によって異なります。
ここでは、アフターピルの種類と性行為からの経過時間別の避妊確率について解説します。
72時間(3日)以内が目安のタイプ(レボノルゲストレルなど)
レボノルゲストレルを主成分とするアフターピルは、性行為後72時間(3日)以内に服用することで高い避妊効果が期待できます。

レボノルゲストレルを72時間以内に服用した場合の妊娠率はおよそ3%程度。しかし、72時間を超えると妊娠率が約25%と高くなります。
もし性行為から72時間以内であれば、「レボノルゲストレル」がおすすめです。
120時間(5日)以内が目安のタイプ(エラワンなど)
エラ(エラワン)は、性行為後120時間(5日)以内まで服用が可能です。

レボノルゲストレルよりも服用可能な時間が長く、120時間以内の妊娠率は1.1%と非常に低いです。
ただし、120時間を超えた場合の妊娠率は25%と効果に大きな差があるので、他のアフターピルと同様にできるだけ早めの服用を心がけましょう。
「病院に行く時間が取れない」「周りの人の目が気になる」という方は、ルナレディースクリニックのオンライン診療がおすすめです。

アフターピルの効果はいつまでに確認できる?

アフターピルを服用した後「ちゃんと避妊できているのかな?」「アフターピルを飲んだけど妊娠してない?」と不安に感じる方も多いでしょう。
ここでは、アフターピルの効果を確認する方法について解説します。
服用後に生理か消退出血があった時
アフターピルを飲んだ後、多くの場合は数日後から3週間以内に生理か消退出血があります。
消退出血は、妊娠が成立しなかったことを示すサインである可能性が高いです。
通常の生理よりも量が少なかったり、時期がずれたりすることもあります。しかし多くの場合、この出血があったら避妊が成功した可能性が高いです。
- 生理よりも量が少ない
- 2〜3日続くことが多い
- 服用後数日〜3週間以内に起こることが多い
ただし、消退出血の後に生理がこない場合は不正出血や着床出血であるケースも考えられます。
出血があったけど生理がこない場合は、妊娠検査薬で確認するか婦人科の検査を受けましょう。
生理が遅れている場合は妊娠検査薬で確認
アフターピルを飲んでも消退出血がない場合や、生理が予定日よりも1週間以上遅れている場合は、妊娠の可能性が考えられます。
その際は、性行為から3週間後以降に妊娠検査薬を使用して確認してください。
妊娠検査薬を使用して陽性反応が出た場合や、ご自身で判定が難しい場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
アフターピルの副作用と対処法

アフターピルは一時的に高用量のホルモンを摂取するため、副作用が現れることがあります。
副作用には個人差があり、全く感じない方もいれば、つらい症状が出る方もいます。
しかし、副作用は一時的なものが多く、数日で改善することがほとんどです。
アフターピルの副作用

- 吐き気・嘔吐
- 頭痛・倦怠感
- 不正出血
- 乳房の張り
- 下腹部痛
中でも、吐き気や嘔吐は多くの方に見られる副作用です。
服用から2〜3時間以内に嘔吐してしまった場合は、アフターピルの成分が体に吸収されていない可能性があります。
嘔吐してしまった場合は、追加で服用が必要な場合があるので、必ず処方された医療機関に相談しましょう。
アフターピルで副作用が出た時の対処法
アフターピルを服用した後に副作用が出た場合は、正しい方法で対処することで症状を和らげられます。
吐き気・嘔吐の対処法
服用前に軽食を取ったり、服用時に水分を多めに取ったりすることで吐き気を抑えられます。
クリニックによってはアフターピルと一緒に吐き気止めを処方してくれることもあるため、不安な方は医師に相談してみてください。
頭痛や下腹部痛
頭痛や下腹部痛の症状がでた時は、鎮痛剤を服用するのがおすすめです。
ただし、アフターピルと一緒に処方されたものではなく市販薬を使用する際は、事前に医師や薬剤師に連絡しましょう。
副作用は一時的なものが多いですが、症状が重い場合や長期間続く場合は、医療機関に相談してください。
ルナレディースクリニックのオンライン診療なら、診察前に無料で婦人科相談ができるので、安心して利用できます。

アフターピルの服用時間に関するよくある質問

アフターピルの服用時間に関して、多くの方が疑問に思う点を解説します。
経過時間でアフターピルの効果が下がる理由は?
アフターピルは、排卵を抑えたり遅らせたりすることで避妊効果を得る薬です。
ただし、性行為から時間が経つと、すでに排卵が起きている可能性があり、受精卵が子宮内膜に着床する準備が進んでいるケースがあります。
このように排卵や着床の準備が進んでしまうと、薬の効果が十分に発揮されにくくなり、避妊の成功率が下がるおそれがあります。
そのため、排卵が起こる前のできるだけ早い段階での服用が、妊娠を防ぐうえで大切です。
120時間を過ぎてしまったらどうしたらいい?
もし性行為から120時間を過ぎてしまった場合は、アフターピルを飲んでも避妊の確率が下がってしまいます。
この場合、アフターピルを服用しても避妊効果は期待できません。
妊娠の可能性があるかもしれないので、まずは婦人科などを受診し、医師に相談してください。
時間が過ぎてしまっても、一人で抱え込まず、医療機関のサポートを受けることが大切です。
アフターピルの正しい飲み方は?
アフターピルは、医師から指示された用法・用量を正確に守って服用することが重要です。
- 水またはぬるま湯と一緒に、指示されたタイミングで服用する
- 自己判断で錠数を増やしたり減らしたりしない
- 性行為は避妊成功を確認するまで行わない
また服用後は副作用として吐き気や嘔吐がよく見られるため、アルコールの摂取は控えた方が良いでしょう。
まとめ
アフターピルは種類によって、何時間以内までに飲む必要があるのか異なります。
アフターピルの種類別対応時間
- レボノルゲストレル:72時間以内
- エラ:120時間以内
どちらの種類のピルも、性行為から時間が経てば経つほど避妊効果は低下するため、可能な限り早めに服用することが大切です。
アフターピルはあくまで緊急避妊のための薬であり、確実に妊娠しないための薬ではありません。
72時間、120時間以内に服用しても避妊できる確率は100%ではないことを理解しておきましょう。
予期せぬ妊娠に関する不安や、今後の避妊についてお悩みの方は、医療機関にご相談ください。
正しい知識をもち、迅速に対処することがあなた自身を守ることにつながります。


