【医師監修】あなたは大丈夫?膣トリコモナス症の見分け方や治療法などを紹介!

膣トリコモナス症という病気を聞いたことはありますか?

膣トリコモナス症は、原虫と呼ばれる微生物に感染することで発症する性感染症の一つです。

膣トリコモナス症は女性だけでなく男性にも感染する病気です。膣トリコモナス症に感染すると大切なパートナーにも感染させてしまう可能性があるため早めの治療が重要です。

今回は、膣トリコモナス症の見分け方や治療法などを解説します。

膣トリコモナス症の見分け方は?

膣トリコモナス症は、発症すると性器のかゆみや痛みが生じることがあります。

男性でも感染することが知られていますが、無症状や症状が軽度であることが多いといわれています。女性では、感染してから5日〜1ヶ月以内に9割近くの方に症状があらわれ、治療せずに放置していると早産や流産、不妊症の原因にもなるので早めの治療が重要です。

早期治療をするためには、膣トリコモナス症の見分け方を知っておく必要があります。こちらでは、膣トリコモナス症の見分け方を解説します。

おりものをチェックする

膣トリコモナス症は、性器の痛みやかゆみだけでなくおりものにも変化があらわれます。悪臭がし、泡が立つような黄緑色のおりものが出るようになった場合には、膣トリコモナス症の感染が疑った方がいいでしょう。

カンジダ膣炎と似ている

性器のかゆみや痛み、おりものに変化があらわれる感染症は、膣トリコモナス症以外にも存在します。

膣トリコモナス症と症状が似ている感染症として膣カンジダ症があります。膣カンジダ症は、おりものが酒粕状やヨーグルト状になることが特徴です。

病原体も膣トリコモナス症は原虫ですが、膣カンジダ症はカンジダ属といわれる種類の真菌で、健康な方の皮膚や粘膜にも存在します。

膣カンジダ症は、免疫力の低下によって発症するため、一概に性行為で感染したといえないところも膣トリコモナス症との相違点です。

膣トリコモナス症の検査方法

膣トリコモナス症を疑わせる症状があった場合には、検査をした方がいいでしょう。膣トリコモナス症の検査は、自宅で受ける方法と病院で受ける方法があります。こちらでは、膣トリコモナス症の検査方法について解説します。

自宅で検査キットを使用する

病院で検査を受けるのが恥ずかしい、仕事や育児などで忙しくて病院にいけないという理由がある場合には自宅で検査を受けることができます。自宅での検査方法として、女性ではおりものを採取して郵送することで検査のできるキットがあります。

おりものの検査キット「FemCHECK」

FemCHECKは、婦人科医が作った検査キットです。おりものを検査する事で、様々な病気の検査が可能となります。自宅で簡単に検査できるだけでなく、検査結果が陽性の場合でもオンライン診療で診察から薬の処方までしてもらえ、検査後のサポートまで充実しているところが特徴です。注文から結果確認まですべてWEBで完結し、病院を受診する時間がない方でも検査を受けやすくなっています。気になる症状がある場合にはぜひ申し込んでみてください。

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病院での検査

病院でおこなわれる膣トリコモナス症の検査方法は、鏡検法と培養法、核拡散増幅法が存在します。

鏡検法は、おりものや尿道分泌液、尿を採取して、顕微鏡で原虫が存在しているかを確認する方法です。結果が早くわかるのが利点ですが、顕微鏡で直接確認するため検査精度が高くないことが欠点です。

培養法は、採取した分泌液を培地で培養する方法です。培養するため結果が出るまで時間がかかってしまうデメリットがあります。

核拡散増幅法は、原虫の遺伝子を増幅させて検査する方法です。短時間で結果が出るだけでなく、感度もいいので検査の正確性が高いのがメリットです。

膣トリコモナス症の治療法

検査によって、膣トリコモナス症の感染が判明した場合には、医療機関での治療を受けることが必要です。膣トリコモナス症は、自分だけでなくパートナーも治療しないと性行為で再感染するため、パートナーと一緒に治療することが重要です。

内服薬

膣トリコモナス症の内服治療薬として、はメトロニダゾールが一般的です。

メトロニダゾールは抗生物質の一種であり、特定の原虫に対しても効果があります。膣トリコモナス症は、膣だけでなく尿道にも存在する可能性があるので基本的には内服薬での治療が推奨されます

しかし、メトロニダゾールの内服錠は、胎盤を通過し胎児へ移行するため、原則として妊婦には使用できないとされていますが、医師がメリットとデメリットを十分に判断した上で投与することもあります。服用期間は、通常7〜10日間です。

外用薬

メトロニダゾールには、膣錠という外用薬があります。膣錠は、その名の通り、膣に投与する錠剤です。局所に作用するため妊娠初期にも使用できることがメリットです。治療期間として、1日1回10〜14日間膣内に挿入します。

治療における注意点

膣トリコモナス症の治療薬を服用している間は、飲酒を控えてください。メトロニダゾールには、アルコールを代謝する酵素を阻害する作用があるため、飲酒をすると腹痛や嘔吐、頭痛などがあられるので注意が必要です。また、症状が治ったからと内服薬の服用を途中でやめると治療に失敗することがあるため、治療薬は医師の指示通り最後まで服用するようにしましょう

膣トリコモナス症の予防法

膣トリコモナス症は、主に性行為で感染するので、他の性感染症と同様の予防法が有効です。

コンドームを使用する

コンドームは、性感染症の予防法として有効です。口や肛門での性行為にもコンドームを使用することが重要です。また、不特定多数との性行為では感染リスクが高いので信頼できるパートナーとだけ性行為するようにした方がいいでしょう。

タオルや浴槽にも注意

膣トリコモナス症の原因である原虫は、水の中でも数時間生存できるため、浴槽や濡れたタオルなどからも感染する可能性があります。そのため、家族の中で感染者がいる場合には、タオルの共用や浴槽の使用には注意が必要です。

気になることがあれば医療機関へ

膣トリコモナス症は、男性では無症状であることが多いので、大切なパートナーに気づかずに感染させている場合もあります。治療せずに放置していると流産や不妊症の原因になるので、将来の妊娠を考えるなら早めの治療が重要です。治療の際はパートナーが同時に治療し、治療が完了するまで性行為を控える必要があります。病院へ行くことが恥ずかしかったり、忙しくて病院へ行けなかったりする場合には、自宅でできる検査キット「FemCHECK」を使って検査だけしてみることもお勧めです

https://luna-dr.com/femcheck/

参考文献

  • 性感染症診療ガイドライン膣トリコモナス症 日本感染症学会
  • 産婦人科診療ガイドライン2020 婦人科外来編 日本産科婦人科学会