性病の感染率は?症状別の感染率、感染率のリスクを減らす方法

性病の感染率は、病気の種類によって異なります。また、感染率を下げるためには日頃から予防対策を行うことが大切です。しかし、性病についてよくわからず、対処に迷っている方も多いでしょう。そこで、こちらでは性病の感染率や予防方法などを解説します。性病について詳しく知りたい方に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

性病の感染率は?

性病は、種類や感染経路によって感染率が異なります。まずは、主な性病と感染率、症状について紹介するので、参考にしてみてください。

HIV

HIVとは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による感染症のことです。HIVは精液や膣分泌液、母乳、血液に多く含まれているため、性行為だけでなく、母子感染や医療現場の針刺し事故による血液感染の可能性もあります。

感染率は暴露経路によって異なり、コンドームなしの性行為は約0.1〜1%、針刺し事故は約0.3%、輸血は約90%です。

HIV感染後は2〜6週間ほどの潜伏期間を経て発熱や頭痛、咽頭炎、筋肉痛といったインフルエンザに似た症状が現れます。症状は数週間でなくなり、5〜10年ほどの無症候期後にAIDSを発症するのが一般的です。AIDSを発症すると免疫が落ちてさまざまな病気にかかりやすくなり、適切な治療を行わなければ、数年で命に危険が及ぶことになります。

梅毒

梅毒とは、梅毒トレポネーマと呼ばれる細菌による感染症です。主に、性行為の際に粘膜や皮膚に触れることで感染します。感染から1年未満の感染者と性交渉を行った場合の感染率は、約30%です。

梅毒に感染すると、3週間ほどの潜伏期間後に細菌が侵入した部位に潰瘍やしこりが発生するほか、股の付け根のリンパ節が腫れることもあります。しばらくすると症状は自然に治りますが、感染から3ヶ月後には血液経由で細菌が全身に運ばれ、足の裏や手のひらなどに赤い発疹が現れるでしょう。

発疹も数週間ほどで症状が消えるものの、治療しないでいると数年後にゴム腫が発生し、周辺の組織を破壊し始めます。最終的に大動脈瘤や脊髄癆、進行麻痺などの原因になり、命に危険が及ぶため、早期の治療が肝心です。

クラミジア

クラミジアとは、クラミジア・トラコマチスと呼ばれる病原体が尿道に侵入することによって起きる感染症であり、性病のなかでも特に感染者が多いといわれています。コンドームをつけない性行為の場合、感染率は約50%です。

感染から1〜3週間ほどの潜伏期間を経たあと、排尿時の痛みや違和感が出ます。男性は少量の分泌液、女性はおりものの増加や不正出血が起きる場合もあるでしょう。

カンジダ

カンジダとは、カンジダ属の真菌(カビ)による感染症です。カンジダは口内や膣内、消化器官などにいる常在菌のため、疲れやストレス、睡眠不足などで免疫が低下した際に自己感染するケースが多いと考えられています。性交渉による感染率は、約10%以下です。

男性の場合、亀頭の周りに痛みやかゆみが出るほか、発疹や白いカスが出ることがあります。女性は、外陰部に強いかゆみや痛みを感じ、酒粕やカッテージチーズのような形状のおりものが出るでしょう。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマとは、ヒトパピローマウイルスが粘膜や皮膚に付着することで発症する感染症です。ウイルスは性器や肛門周辺に潜伏しているため、性器同士が接触する場合だけでなく、オーラルセックスなどあらゆる性行為で感染する可能性があります。尖圭コンジローマの感染者と性交渉をした場合、感染率は約60%~80%です。

感染すると、男性は包皮や陰茎に、女性は膣前庭や大小陰唇にカリフラワーや鶏のトサカのようなブツブツとした突起が発生します。感染部位によっては、口内や肛門内に症状が現れることもあるでしょう。自覚症状がないケースが多いですが、痛みやかゆみを感じることもあります。

淋菌感染症

淋病感染症とは、淋菌と呼ばれる菌による感染症です。主に、性行為によって感染します。感染者の女性とコンドームを使わずに性交渉をした場合、男性への感染率は約20%です。感染者となった男性から女性への感染率や、男性から男性への感染率はさらに高まると可能性があります。

男性の場合、尿道にかゆみや痛みが生じ、黄白色の膿が出ることがあるでしょう。女性は自覚症状がないときもありますが、膿のようなおりものが出るなどの異常が発生します。病気が進行すると骨盤内炎症疾患が起き、不妊に繋がることもあるため、早めの治療が必要です。

感染率が高まる要因

性病の感染率が高まる要因の1つとして挙げられるのが、思春期における性教育の不足や誤解です。思春期のときに十分な性教育を受けられないと、避妊や性病に対する知識を身につけられないまま大人になり、感染リスクが高まる可能性があります。また、インターネットの普及により誤った知識を取り込むことも感染率が高まる要因になるでしょう。

ほかには、コンドームなどの適切な予防手段に関する知識の欠如も挙げられます。感染予防対策をきちんと把握していれば、自分やパートナーの身体を危険にさらす事態は防げるはずです。正しい知識を身につけ、適切な予防を取り入れる必要があります。

感染のリスクを減らす方法

こちらでは、感染リスクを減らすための3つの方法を紹介します。感染症を防ぐために役立ててみてください。

不特定多数の人と性交渉をしない

感染者か否かわからない不特定多数の人との性交渉は、感染リスクを高めます。また、誰から感染したのか特定するのが難しくなるため、感染経路があやふやなままほかの人に感染が広まる場合もあるでしょう。

感染者ではない人との性交渉なら、性病に感染することはありません。性交渉は特定のパートナーに限れば、感染の恐れはほとんどなくなります。また、万が一感染したとしても経路の特定が容易になり、性病が広がるのを抑えられます。

コンドームをつける

コンドームは、避妊具としてだけでなく性病を防ぐための道具にもなります。通常の性行為だけでなく、口や肛門を使った性行為でもコンドームを装着し、性病を防ぎましょう。また、正しい装着方法を理解しておくことも大切です。

コンドームの装着で性病を100%防げるわけではありませんが、ゴムなしの性行為と比べたら感染率は下げられます。コンビニや薬局など身近な場所で購入できるため、自分やパートナーを守るために役立ててください。

少しでも不安があればすぐに病院に行く

性病に心当たりがあり、不安を感じている場合は、すぐに病院へ行くのも重要なポイントです。性病を放置していると重症化する恐れがあるだけでなく、周りの人にうつす可能性もあります。性病のなかには自覚症状がなかったり軽症だったりして見過ごすこともありますので、少しでも違和感を覚えたら医療機関に相談してください。

医療機関を受診し、適切な治療を受ければ症状は緩和されていきます。早めの対処が大切だと考えて、すぐに行動に移しましょう。

性病の検査を受ける方法

性病の疑いがある場合は、まず検査を受けます。最後に検査を受ける方法を紹介しますので、自分に合った方法を選んでみてください。

病院

性病で受診できる病院の診療科は、性感染症内科、婦人科、泌尿器科が挙げられます。性感染症内科は性病を専門的に扱う診療科ですが、単独で開設していることは少なく、婦人科や泌尿器科に併設されている場合が多いです。

検査項目は病院によって異なるため、病院を選ぶ際には希望する検査に対応しているか確認してください。プライバシーは確保されているかなど、検査内容以外のことも確認しておくと安心です。また、近年は自宅で受診できるオンライン診療を実施している病院も増えているため、来院が難しい場合に役立つでしょう。

保健所

全国の保健所では、無料・匿名で性病の検査を行っています。病院と異なり費用がかからないため、コスト面が気になって検査をためらっている方でも取り入れやすいでしょう。

ただし、HIV感染症以外の梅毒やクラミジア、淋病感染症などの性病は保健所で取り扱っていないことがあります。また、検査日が限定されており、スケジュールの調整が必要な場合もありますので、事前に検査項目や検査日を確認してみてください。

検査キット

「病院や保健所へ足を運ぶのは恥ずかしい」「忙しくて時間が取れない」といった場合は、検査キットで検体を自己採取し、病院へ郵送する方法もあります。誰にも知られることなく検査でき、結果はWEBサイトなどで確認できるため、手間を減らせるところが利点です。

ただし、検査キットの使い方を間違えると正しい検査結果を得られません。また、性病の種類によっては感染した日から期間を置かなければ正確な結果が出ないこともあります。検査キットの使用方法やタイミングを事前にきちんと確認してから使いましょう。

まとめ

性病の感染率は種類によって異なり、現れる症状もさまざまです。感染リスクを抑えるためには、不特定多数の人との性行為を避け、コンドームを使用することを意識してください。また、少しでも不安を感じたらすぐに医療機関を受診することも大切です。

まずは病院や保健所、検査キットを利用して検査を行い、感染していた場合は適切な治療を受ける必要があります。性病を放置していると周りに感染を広げたり、重症化したりする可能性があるため、しっかりと対処しましょう。

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