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アフターピル(緊急避妊薬)の副作用とは?吐き気や腹痛はいつからいつまで?

アフターピルとは、「コンドームが破れてしまった!」という時に役立つ緊急避妊薬です。受精卵の着床を防ぐもので、性行為後72時間以内、薬の種類によっては120時間以内に服用することで避妊作用が期待できます。また、性行為後服用までのタイミングが早ければ早いほど避妊率は高まるため、服用を検討している場合は早めの診療をおすすめします。

アフターピルは望まない妊娠のリスクを減らしてくれるお薬ですが、一方でデメリットも存在します。ホルモンをコントロールするお薬のため副作用が出る可能性もあります。副作用は吐き気、頭痛、倦怠感といった症状ですが、個人差があり一概には言えません。薬と上手く付き合っていくには、副作用の症状や対処法を正しく理解しておくことが大切です。

アフターピルの主な副作用とは

アフターピルは緊急避妊薬のことで、モーニングアフターピルといわれます。避妊に失敗してしまったときに使われる薬ですが、ホルモンに影響する薬なので、個人差はありますが以下のような症状が副作用として現れることがあります。

  • 吐き気
  • 腹痛
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 眠気
  • 下痢
  • 熱感 

上記のような副作用がひどい場合、胃腸薬、頭痛薬、解熱剤などを併用することも可能です。また、少量であればコーヒーや栄養ドリンクといったカフェイン入りの飲料を飲んでも問題はありません。

また、消退出血といって、アフターピルを服用して数日後、遅くとも3週間後におりもののような茶色い出血が少量見られることもあります。生理予定日でもないのに生理の時のような鮮血が何日も続いたり痛みを伴ったりする場合は、医療機関を受診しましょう。

他方で、アフターピルは日頃から定期的に内服する低容量ピルとは違い生理前のニキビ、イライラ、気分の落ち込み、といったPMS(月経前症候群)の諸症状や、生理痛を緩和するなどのメリットは期待できません。

薬の種類によって副作用の強さが違う?

性行為後に緊急避妊する方法として、モーニングアフターピルの中に「ヤッペ法」という方法があります。ヤッペ法は中容量ピルを用いた避妊方法で、性行為後72時間以内と、さらに12時間後の2回、ホルモン剤を服用する方法です。他のアフターピルよりも吐き気などの副作用が出やすく、避妊率も低いと言われています。また、2回服用しなければならないことで、副作用にも2回耐えなければならない点もデメリットと言えます。

当院で扱うアフターピルには、エラワンやノルレボといった種類があります。当クリニックではエラワンを第一選択としています。日本では未承認薬のエラワンを採用する理由は、避妊率が高いことに加えて、他のアフターピルに比べて避妊効果を期待できる期間が長いことが挙げられます。レノルボは性行為後72時間以内の使用が定められているのに対して、エラワンは120時間以内と長い期間に対応しています。また、下記のように、エラワンの避妊率は時間が経っても保たれています。

性行為後から24時間以内に服用:成功率98%以上
性行為後から72時間以内に服用:成功率95%以上
性行為後から120時間以内に服用:成功率85%以上
参照:https://bsc-activeshop.jp/contraception/ellaone/

飲んでいるサプリや薬は医師に伝える

アフターピル服用時に注意しなければいけないことは、他のお薬・サプリメントとの併用です。アフターピルの成分と他の薬・サプリメントの成分が混ざり合うことで、薬の相互作用を起こすことがあるためです。既往歴がある、または、現在服用している薬やサプリメントがある場合は処方時に医師にお伝えください。次に該当する方は注意が必要です。

  • エラワン・ノルレボを服用して過敏症を引き起こしたことがある方
  • 肝障害のある方
  • 心臓や腎臓の病気で治療中の方、あるいは既往歴のある方
  • ビタミンC剤やグレープフルーツジュースなどとの併用(血栓症などになる恐れがあるため)
  • 妊娠中、あるいは妊娠している可能性がある方
  • 授乳中の方(乳汁に成分が混ざるため、服用後24時間以内の授乳は避けるようお願いします。)

副作用はいつからいつまで続く?

副作用が出るか出ないかには個人差があり、ほとんど感じない人もいますが、もし副作用で身体に負担がかかるとしたら、いつからいつまでなのかが気になるところでしょう。

アフターピルの副作用は、服用から数時間後に現れたり数日後に現れたりと、感じ方はさまざまですが、通常は24時間(1日)以内におさまります。

副作用がない場合もある?

アフターピルの副作用は個人差があるため、まったくでない方もいます。

通常、アフターピルを服用してから予定日より早く消退出血があります。それがないと「避妊に失敗したのでは?」と不安になってしまう方も見受けられますが、生理の予定日まで出血がないことも決して珍しくありません。

妊娠初期の出血を消退出血と勘違いされる方も居るので、内服から3週間後には妊娠検査薬で妊娠反応を確認するのを御勧めしています。

アフターピルの副作用で吐いたら効果はどうなる?

服用した後すぐに吐き気を抑えられずに吐いてしまうと、薬の成分が吸収されずに体外に流出してしまうため、避妊の作用を期待できなくなります。

薬の成分が体内に吸収されるまでには2時間程度かかります。服用後2時間以内に吐いてしまった場合には、もう一度服用するため医療機関に相談することをおすすめします。

あらかじめ吐き気止めのお薬を処方してもらう

吐いてしまうことに不安を感じる方は、あらかじめ医師に相談し吐き気止めのお薬を合わせて処方してもらえるかを相談しましょう。

アフターピルで吐いたり、強い吐き気を感じた経験がある方は、そのことを医師に相談してください。はじめてアフターピルを処方してもらいたい方で不安を感じている方も、医師に相談しておけば安心です。

あらかじめ1回分多く処方してもらう

アフターピルの事前処方は勧められませんので、あらかじめ2回分処方することはしておりません。

アフターピルを初めて使用する方や、服用する時の体調によって副作用の程度は変わり、自身では予想が難しいこともあります。吐いてしまうのではないかと不安な方は、処方時に医師に相談することをおすすめします。

副作用がつらい場合の対処法

アフターピルを飲んで、副作用がつらい場合はどのように過ごせばよいのでしょうか。

副作用の対処法としては、胃腸薬、頭痛薬、解熱剤などを併用する方法があります。これらのお薬とアフターピルは基本的に併用可能です。アフターピル服用後、眠気などの副作用がひどい場合にコーヒーや栄養ドリンクといったカフェイン入りの飲料を飲むのも、少量であれば影響はありません。また、食後など空腹時を避けてアフターピルを服用することで、副作用が緩和されることもあります。

ただし、服用後に強い腹痛がある場合や、生理の時と同じような鮮血が続いているときは、薬の副作用ではなく、性感染症や子宮頸がんなど、他の病気の可能性もあるため要注意です。気になる症状がある場合や、副作用が数日続く場合には、自己判断せず早めに医療機関にご相談ください。

副作用と中絶の負担を比べるとアフターピルがおすすめ

アフターピルはホルモンをコントロールするお薬なので、個人差はあるものの、副作用で身体に負担がかかる可能性もあります。また、アフターピルを服用したからといって、100%避妊できるわけではありません。

しかし当クリニックとしては、望まない妊娠で人工妊娠中絶を行うくらいなら、アフターピルを服用してほしいと考えています。人工妊娠中絶は外科手術になるため、心身ともに負担がかかり、アフターピルよりも費用もより高額になるためです。

また望まない妊娠をしたくない場合は、アフターピルより効果の高い日常的に低用量ピル(経口避妊薬)を内服することがおすすめです。1日1回、定期的に服用し続けることで排卵をコントロールします。避妊以外に、ニキビ・生理痛の軽減、生理周期の調整や月経前症候群(PMS)の症状緩和にも使用されているお薬です。

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