低用量ピルの値段は1か月いくら?保険適用の条件と安く処方を受ける方法を完全解説

ピルを服用する女性

低用量ピルを使いたいけれど「毎月いくらかかるの?」「保険は使えるの?」と気になっていませんか?

低用量ピルの値段は、自費診療で1か月あたり2,000~3,000円が相場で、保険適用される場合は、月500~1,000円程度と自費よりも安くなります。

この記事では、低用量ピルの値段相場や保険適用の条件、低用量ピルを安く処方してもらう方法を分かりやすく解説します。

低用量ピルの値段相場

低用量ピルの値段は、1か月分(28錠/1シート)で2,000~3,000円が一般的な相場です。

この金額はあくまでピル本体の値段であり、実際には診察代や手数料、配送料などが別途かかることがあります。

低用量ピルは、病院での対面診療とオンライン診療のどちらでも処方を受けられます。

また、ピルの種類によっても価格は異なり、先発品と後発品(ジェネリック医薬品)では数百円の差が出ることもあります。

低用量ピルの種類別の値段

低用量ピルにはさまざまな種類があり、それぞれ値段が異なります。

避妊用低用量ピルの値段(自費診療)

避妊を目的とした低用量ピルは保険適用外のため、全額自己負担となります。

主な避妊用低用量ピルの値段相場

ピルの種類1シートあたりの値段相場特徴
トリキュラー2,500~3,500円第二世代ピル。不正出血が起きにくい
ラベルフィーユ2,000~3,000円トリキュラーのジェネリック。比較的安価
アンジュ2,500~3,000円第二世代ピル。トリキュラーと同系統
マーベロン2,500~3,500円第三世代ピル。ニキビ改善効果も
ファボワール2,000~3,000円マーベロンのジェネリック。比較的安価

これらの避妊用ピルは、どの医療機関で処方を受けても保険適用にはなりません。

ただし、副効果として生理痛の軽減効果も期待できます。

治療用低用量ピルの値段(保険適用)

月経困難症や子宮内膜症の治療を目的とした低用量ピルは、保険適用で処方を受けられます。

保険適用の場合、自己負担は3割となるため、自費診療よりも大幅に安くなります。

保険適用される低用量ピルの値段相場

ピルの種類保険適用時の値段(3割負担)自費診療の場合
ルナベルLD約1,000円/月約4,000円/月
フリウェルLD約500円/月約3,600円/月

フリウェルLDは、ルナベルLDの後発品(ジェネリック医薬品)であり、同じ成分でより安価に処方を受けられます。

保険適用の低用量ピルは、月経困難症の診断を受けた場合のみ処方されます。

超低用量ピルの値段

超低用量ピルは、低用量ピルよりもエストロゲン(女性ホルモン)の含有量が少ないピルです。

副作用が起きにくい傾向がありますが、値段は低用量ピルよりも高めです。

超低用量ピルの値段相場

ピルの種類保険適用時の値段(3割負担)自費診療の場合特徴
ヤーズ約1,500円/月10,000~15,000円/月PMS改善効果が高い
ドロエチ約850円/月5,000~6,000円/月ヤーズのジェネリック
ヤーズフレックス約2,500円/月10,000~15,000円/月最長120日間連続服用可能
ジェミーナ約2,500円/月10,000~15,000円/月21日服用+7日休薬
ルナベルULD約1,300円/月超低用量タイプ
フリウェルULD約500円/月ルナベルULDのジェネリック

超低用量ピルは、月経困難症や子宮内膜症の治療目的であれば保険適用となります。

避妊目的で使用する場合は自費診療となり、値段が大幅に高くなります。

低用量ピルが保険適用される条件

低用量ピルが保険適用されるのは、医師から「月経困難症」または「子宮内膜症」と診断された場合のみです。

月経困難症とは、生理に伴って現れる腹痛や腰痛、頭痛、吐き気などの不快な症状の総称です。

月経困難症の診断は、問診、エコー検査、内診、血液検査などの結果をもとに総合的に判断されます。

保険適用を受けるための条件をまとめると、以下のようになります。

保険適用を受けるための3つの条件
  • 医師から月経困難症または子宮内膜症の診断を受ける
  • 保険医療機関(保険診療を行っている病院・クリニック)を受診する
  • 保険証(またはマイナンバーカード)を提示する

これらの条件を満たせば、低用量ピルの処方が保険適用(3割負担)となります。

PMS(月経前症候群)の場合は保険適用外

PMS(月経前症候群)の改善を目的とした低用量ピルの処方は、保険適用外となります。

ただし、PMSと月経困難症を併発している場合は、月経困難症の診断を受けることで保険適用となる可能性があります。

医師に症状の詳細を伝えることで、適切な診断と治療を受けられます。

低用量ピルを安く処方してもらう方法

低用量ピルの費用を少しでも抑えたいという方に向けて、安く処方してもらうためのポイントをご紹介します。

ジェネリック医薬品を選ぶ

ジェネリック医薬品(後発品)は、先発品と同じ成分でありながら、開発コストが抑えられているため値段が安いのが特徴です。

先発品とジェネリックの値段比較

先発品ジェネリック値段の差
トリキュラーラベルフィーユ約300~500円/月
マーベロンファボワール約300~500円/月
ルナベルLDフリウェルLD約500円/月
ヤーズドロエチ約600~1,000円/月

ジェネリック医薬品を選ぶことで、年間で数千円の節約になります。

効果や安全性は先発品と同等ですので、安心して使用できます。

オンライン診療を利用する

オンライン診療は病院よりも費用を抑えられることが多いです。

一部のオンライン診療サービスでは保険適用でピルを処方してもらえます。

ただし、すべてのオンライン診療サービスが保険診療に対応しているわけではありません。

保険適用の場合でも、オンライン診療では対面診療と同様に、医師から月経困難症の診断を受ける必要があります。

まとめ買いや定期便を利用する

保険診療では、長期処方が認められており、最大3か月分までまとめて処方を受けることが可能です。

まとめて処方してもらうことで、通院の手間や診察料を抑えられます。

ただし、初めて使うピルの場合は、まず1~3シートを試してから、体に合うことを確認してからまとめ買いすることをおすすめします。

低用量ピルの値段に関するよくある質問

低用量ピルの値段について、よくある質問にお答えします。

低用量ピルはドラッグストアや薬局で買えますか?

低用量ピルはドラッグストアや薬局では購入できません

低用量ピルは「処方薬(医療用医薬品)」に分類されており、医師の処方箋がなければ入手できません。

なお、アフターピル(緊急避妊薬)については、一部の薬局で試験的に販売が開始されていますが、低用量ピルとは異なります。

避妊用ピルと治療用ピルの効果に違いはありますか?

避妊効果や生理痛の改善効果に大きな違いはありません。

避妊用ピル(OC)も治療用ピル(LEP)も、排卵を抑制する仕組みは同じです。

避妊目的で服用したい場合は避妊用ピル(OC)を、生理痛などの治療が目的で保険適用を受けたい場合は、治療用ピル(LEP)を選びましょう。

未成年でもピルは処方してもらえますか?

未成年でも低用量ピルの処方を受けることができます

低用量ピルの処方に法律上の年齢制限はありません。

多くの医療機関では、保護者の同意書なしでも処方が可能です。

ただし、医療機関によっては以下のような対応を求められる場合があります。

  • 保護者の同意書が必要
  • 保護者の同伴が必要
  • 初回のみ保護者への説明が必要

未成年の方がピルの処方を希望する場合は、事前に医療機関に問い合わせて確認することをおすすめします。

まとめ

低用量ピルは、避妊だけでなく生理痛やPMSの改善、ニキビの改善など、女性の健康をサポートする効果が期待できます。

自分に合った方法で、無理なく続けられる選択をしましょう。

生理痛に悩んでいる方は、まず医師に相談して保険適用の可能性を確認することをおすすめします。

費用を抑えたい方は、オンライン診療サービスの初回特典や定期便割引を活用してみてください。

ご自身の体調やお悩みに合わせたピル処方や、続けやすいプランのご相談はルナレディースクリニックへ。