楽しみにしていた旅行の予定が生理と重なってしまい、「どうしよう…」と不安を感じていませんか?
生理痛で観光を思いっきり楽しめなかったり、温泉やプールに入れなかったり、旅行中の生理は多くの女性にとって大きな悩みです。
しかし、医療機関で処方されるピルを使えば、生理日を意図的に調整することができる場合があります。
この記事では、旅行に向けて生理をずらす方法やピルの種類を詳しく解説します。
旅行のために生理をずらす2つの方法

生理日を移動させる方法には、「生理を早める方法」と「生理を遅らせる方法」の2つがあります。
旅行前に終わらせる
生理を早める方法は、旅行の予定よりも前に生理を終わらせてしまう方法です。
この方法では、ずらしたい生理の一つ前の生理が始まってから5日目までに低用量ピルまたは中用量ピルの服用を開始します。
低用量ピルの場合は14日以上連続して服用し、その後服用を中止すると2~3日後に生理が訪れます。
中用量ピルの場合は10日間服用し、服用をやめると同様に2~3日後に消退出血(生理様の出血)が来ます。
旅行期間中に薬の副作用を心配せずに済むため、期間に余裕がある場合は生理を早める方法が特におすすめです。
旅行後に先送りする
生理を遅らせる方法は、予定されている生理を旅行後に先送りする方法です。
この方法では、ずらしたい生理開始予定日の5~7日前から中用量ピルを飲み始めます。
ピルを飲んでいる間は生理が来ないため、旅行が終わるまで服用を続けることで生理を避けることができます。
服用を中止すると2~3日程度で生理が始まり、最長で7日間程度遅らせることが可能とされています。
旅行まで時間がない場合や、より確実に生理を避けたい場合には生理を遅らせる方法が適していますが、旅行中も毎日の服用を忘れないよう注意が必要です。
生理移動に使用するピルの種類と特徴

生理日を移動させるために使用されるピルには、主に「低用量ピル」と「中用量ピル」の2種類があります。
それぞれホルモンの含有量や使用目的が異なるため、状況に応じて適切なピルが処方されます。
低用量ピル|生理を早めるときに使用
低用量ピルは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2種類の女性ホルモンが少量配合されているお薬です。
主に避妊や生理痛の軽減、生理周期の安定化などを目的として日常的に服用されることが多いですが、生理を早める目的でも使用されます。
低用量ピルで生理を早める場合は、ずらしたい生理の一つ前の生理開始から5日目までに服用を開始し、14日以上連続して服用した後に中止することで、2~3日後に生理が訪れます。
- ホルモン量が少ないため副作用が比較的軽い
- 日常的に服用している場合は調整しやすい
- 生理を遅らせる場合は中用量ピルより確実性がやや劣る
普段から低用量ピルを服用している方は、休薬期間を調整することで簡単に生理日を移動できるため、医師に相談してみるとよいでしょう。
中用量ピル|生理を遅らせるときに主に使用
中用量ピルは、低用量ピルよりも卵胞ホルモン(エストロゲン)の含有量が多いお薬です。
主に生理日を移動させる目的や、緊急避妊(アフターピル)として使用されます。
生理を遅らせる場合には、この中用量ピルが第一選択となることが多く、ずらしたい生理予定日の5~7日前から服用を開始します。
服用している間はホルモン量が保たれるため生理が来ず、服用を中止すると2~3日程度で生理が始まります。
- ホルモン量が多いため効果が高い
- 生理を遅らせる場合の確実性が高い
- 副作用が低用量ピルよりも出やすい傾向がある
効果の高さと副作用のリスクはトレードオフの関係にあるため、医師と相談しながら最適なピルを選択することが大切です。
ピルの選択は医師と相談して決定
どのピルを使用するかは、生理をいつずらしたいか、旅行までの期間、個人の体質、年齢、喫煙の有無などさまざまな要因を考慮して決定されます。
自己判断で選ぶのではなく、必ず医師の診察を受けて処方してもらうことが重要です。
特に、低用量ピルを普段から服用している方の場合は、そのピルを活用して生理日を調整することも可能ですので、医師に相談してみましょう。
ピルで生理をずらす具体的な服用スケジュール

ピルで生理を移動させる際は、服用開始のタイミングと期間が非常に重要です。
生理を早める場合の服用スケジュール
生理を早めたい場合は、ずらしたい生理の一つ前の生理が始まってから5日目までに服用を開始する必要があります。
低用量ピルを使用する場合
- 前月の生理開始日から数えて5日目までに服用開始
- 14日以上連続して1日1錠服用
- 服用を中止
- 中止後2~3日で生理が来る
中用量ピルを使用する場合
- 前月の生理開始日から数えて5日目までに服用開始
- 10日間連続して1日1錠服用
- 服用を中止
- 中止後2~3日で生理が来る
生理を早める方法は前月からの計画が必要なため、旅行が決まったらできるだけ早めに医師に相談することが成功の鍵となります。
生理を遅らせる場合の服用スケジュール
生理を遅らせたい場合は、ずらしたい生理開始予定日の5~7日前から服用を開始します。
中用量ピルを使用する場合
- 生理予定日の5~7日前から服用開始
- 生理を避けたい期間が終わるまで毎日1錠服用
- 旅行終了後に服用を中止
- 中止後2~3日で生理が来る
遅らせる方法は比較的直前でも対応できますが、それでも少なくとも1週間前には受診しておくことをおすすめします。
服用中の注意事項
ピルで生理を移動させる際には、以下の点に注意しましょう。
- 毎日同じ時間に服用する
- 飲み忘れに気づいたらできるだけ早く服用する
ホルモンレベルを一定に保つため、できるだけ毎日同じ時間に服用することが重要です。
飲み忘れると効果が薄れたり、不正出血が起こったりする可能性があります。
また、飲み忘れに気づいたらできるだけ早く服用し、次の服用は通常通りの時間に行います。
ただし、12時間以上遅れた場合や複数回飲み忘れた場合は、生理移動が失敗する可能性が高いため、医師に相談してください。
旅行中の生理に関するよくある質問
生理移動や旅行中の生理について、多くの女性が抱く疑問にお答えします。
生理移動は体に悪影響はありませんか?
正しく行えば、基本的に体への悪影響はありませんが、副作用が出ることもあるため、体調に変化があれば医師に相談してください。
生理移動は一時的にホルモンバランスを調整するものであり、もともとの生理周期が順調であれば、ピルの服用を止めると数日で消退出血が起こり、次の生理も通常通りのタイミングで訪れます。
ただし、ホルモンをコントロールするため、通常の生理と同様の症状(軽い下腹部痛や乳房の張りなど)が見られることはあります。
頻繁に生理移動を繰り返すことは推奨されませんが、年に数回程度であれば問題ないとされています。
生理移動後、次の生理はいつ来ますか?
生理移動後の次の生理は、通常通りのサイクルで訪れることがほとんどです。
たとえば、通常28日周期の方が生理を1週間遅らせた場合、移動後の生理から約28日後に次の生理が来ると予想されます。
ただし、個人差があり、1~2回は周期がやや乱れることもあります。
数ヶ月経っても生理が安定しない場合は、婦人科を受診することをおすすめします。
生理移動は何日くらいずらせますか?
一般的に、生理を遅らせる場合は数日〜7日間程度が目安とされています。
それ以上長期間遅らせようとすると、途中で生理が来てしまう(不正出血が起こる)リスクが高まります。
生理を早める場合は、前月の生理周期によって調整できる範囲が決まりますが、通常は数日~1週間程度早めることが可能です。
長期間の移動を希望する場合は、医師と相談して最適な方法を検討しましょう。
生理移動に失敗することはありますか?
正しく服用していても、まれに生理移動が失敗することがあります。
- 飲み忘れや服用時間のずれ
- 生理周期の予測が不正確だった
- ストレスや体調不良
- 長期間遅らせようとした
- 個人の体質や体調
万が一服用中に生理が来てしまった場合は、服用を中止し、医師に相談しましょう。
失敗を防ぐためには、余裕を持って受診すること、毎日確実に服用すること、生理周期を正確に把握しておくことが重要です。
まとめ:旅行を心から楽しむために早めの準備を
旅行と生理が重なる不安は、ピルを使った生理移動によって解消することができます。
生理移動を成功させるためのポイント
- 自分の生理周期を正確に把握しておく
- 旅行の1ヶ月前には医療機関を受診する
- 毎日同じ時間に確実に服用する
- 医師の指示を正確に守る
- 規則正しい生活を心がけストレスを溜めない
大切な旅行を思いっきり楽しむために、ぜひ早めに準備を始めましょう。
生理移動について不安なことや疑問があれば、遠慮せずに婦人科で医師に相談してください。




