「生理前になると彼氏にイライラしてしまう…」「急に気持ちが冷めてしまうのは私だけ?」と悩む方も多いのではないでしょうか?
実はその原因 は、PMS(月経前症候群)によるホルモンバランスの乱れかもしれません。ホルモンバランスの変化により、脳内のセロトニンの働きが影響を受け、気分の浮き沈みが起きやすくなると考えられています。
この時期は、無理せず自分の体調を労ることが大切です。ビタミンB6やマグネシウムを含む食事のほか、十分な睡眠や体を温める習慣も、ホルモンバランスの働きをサポートするといわれています。
この記事では、PMSによるイライラや気分の落ち込みの原因、対処法、PMSを和らげる方法まで徹底解説。パートナーとの関係をより良くしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
PMS(月経前症候群)とは?
PMS(月経前症候群)とは、生理が始まる1〜2週間前に起こる心や体の不調のことです。ホルモンバランスの変化によって、自律神経や脳内の神経物質が乱れ、イライラや落ち込み、体のだるさを感じやすくなります。つまり「気分の問題」ではなく、体の仕組みが原因で起こる自然な現象といえます。
PMSの症状は人それぞれで、身体面と精神面の両方に現れます。肌荒れ・むくみ・腹痛・眠気などの身体的不調だけでなく、泣きやすくなったり、他人に敏感に反応してしまうこともあります。これらはすべてホルモンの変動が関係しているため、自分を責めずに、やさしくケアすることが大切です。
PMSによって彼氏と別れたくなるのはなぜ?
生理前になると「もう彼とは合わないのかも…」と突然思ってしまうことはありませんか?その原因の多くは、感情の変化を引き起こすPMS(月経前症候群)によるものです。
ホルモンバランスの乱れが心に影響を与え、些細なことが気になったり、不安や孤独を感じやすくなったりします。ここでは、PMSによって彼氏と距離を感じてしまう理由を詳しく紹介します。
些細なことにイライラしてしまうから
生理前はホルモンの変化により、自律神経が乱れやすい状態。普段なら気にならない彼氏の一言や行動にも敏感に反応してしまい、必要以上にイライラしてしまうことがあります。
自分でもコントロールできず、「どうしてこんなにイライラするの?」と自己嫌悪に陥ることも。この状態が続くと、彼に対する愛情まで疑ってしまうなど、関係に悪影響を及ぼすこともあります。
ネガティブ思考になりやすいから
PMS中はセロトニン(幸せホルモン)の分泌が減るため、気分が落ち込みやすくなり、不安感が強くなります。その結果、彼氏の何気ない発言を「冷たく感じる」「嫌われたかも」とマイナスに受け取ってしまいがち。さらに、不安感から彼を束縛したり、依存的になってしまう人も多いです。
PMSで起こる感情の変化は生理的なものであり、決して「自分が弱い」からではありません。
人に会いたくなくなるから
PMSの期間は、急に人と会いたくなくなることがよくあります。ホルモンの変化による倦怠感や集中力の低下で、外出する気力が湧かず、デートを面倒に感じてしまうことも。
これを「彼に飽きた」と誤解してしまう女性も少なくありません。体と心が休息を求めているサインとして受け入れ、無理せず一人の時間を過ごすのも大切でしょう。
体調不良をわかってもらえないから
PMSについて理解のある男性はまだ多くはありません。そのため、体調が悪い時に彼から配慮がないと「わかってくれない」と不満が募り、関係がぎくしゃくしやすくなります。
PMSは「見えない不調」であるため、共有しにくい場合もありますが、正しく伝え合うことが重要になるでしょう。
PMS期間中の対処法

PMS期間中は、心身ともに不安定になりやすく、パートナーとの関係にも影響が出やすい時期です。しかし、適切な対処法を知っておけば、症状を和らげながら良好な関係を保つことができます。ここでは、PMS期間中に実践したい3つの具体的な対処法をご紹介します。
彼氏にPMSのことを正直に伝える
PMS期間中は、彼氏に自分の状態を正直に伝えることが重要です。PMSの時期は情緒が不安定になりやすく、自分でも気持ちや体調の変化をコントロールしにくくなるから。我慢せずに気持ちを共有することで、誤解や衝突を防げるでしょう。
たとえば、「生理前で情緒が不安定になりやすい時期なの」と素直に伝えるだけで、彼氏も配慮しやすくなります。事前に理解を求めておくことで、精神的な負担も軽くなり、より良好な関係を築くことができるでしょう。
過ごしやすい場所にデートプランを変更する
PMS期間中は、体調や気分に合わせてデートプランを柔軟に変更することが大切になります。この時期はストレスや疲れを感じやすく、人混みや長時間の外出が心身に大きな負担をかけてしまうからです。適度にリラックスできる環境を選ぶことで、ホルモンバランスの安定や症状の緩和にもつながります。
例えば、静かなカフェでゆっくり過ごしたり、自宅でのんびり映画を観たりするのがおすすめです。すでに予定がある場合でも、体調や気分に合わせて柔軟にプランを調整すれば、ストレスを大幅に減らせるでしょう。
辛い時は距離を置く
感情が不安定なときは、無理をせず距離を置く勇気を持つことも必要です。無理に予定をこなそうとすると、感情的になりやすく、トラブルに発展するリスクが高まってしまうからです。お互いに冷静になる時間を持つことで、関係性を良好に保つことができます。
たとえば、「少し一人になりたい」と彼氏に伝えることで、自分のペースを守りながら心と体を休められます。適度な休養は、PMSの症状緩和にもつながり、結果的に二人の関係にもプラスに働くでしょう。
PMSの症状を和らげる方法はある?

PMS(月経前症候群)は、ホルモンバランスの乱れによって心身にさまざまな不調が現れる女性特有の悩みです。イライラや気分の落ち込み、体のだるさなど、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。
しかし、生活習慣の見直しや適切なアイテム選びによって、症状を軽減することが可能です。ここでは、PMS対策に役立つ具体的な方法と商品選びのポイントを紹介します。
バランスのとれた食事と睡眠を意識する
PMSのイライラや気分の不安定さは、血糖値の乱高下や睡眠不足が原因となることも。まずは、毎日の食事と睡眠を見直すことが大切です。
特に、栄養バランスの良い食事を心がけることで、ホルモンバランスの安定につながります。甘いものやカフェインの摂取を控え、睡眠時間をしっかり確保することで、心身のリズムを整えましょう。
まずは、ホルモンバランスをサポートするビタミンB6(まぐろ、バナナなど)やマグネシウム(ナッツ類など)を食事で摂ることが大切です。もし食事だけで補うのが難しいと感じる場合は、サプリメントで補うのも一つの方法です。
軽い運動やストレッチでストレスを発散する
PMSの症状が強く出る時期は、無理な運動よりもウォーキングやヨガなど、軽めの運動がおすすめです。血流を促進することで、ホルモンバランスの乱れを整えやすくなり、心身のリフレッシュにもつながります。
例えば、就寝前にベッドの上でゆっくり深呼吸をしたり、伸びをして背筋を伸ばしたり、手首や足首を軽く回したりするだけでも、固まった体の緊張がほぐれ、心身のリラックスにつながります。無理のない範囲で「心地よい」と感じる運動を取り入れてみましょう。
婦人科を受診する
生活習慣の改善だけでは症状が緩和されない場合は、婦人科での相談がおすすめです。医師の診断を受けることで、より自分に合った治療法や対策を提案してもらえます。
低用量ピルや漢方薬など、医薬品によるPMS対策も選択肢の1つです。特に、症状が重い場合や日常生活に支障が出ている場合は、早めに受診しましょう。
低用量ピルや漢方薬など、自分の体質や症状に合った治療法を選ぶことで、より効果的にPMSをコントロールできます。
ルナレディースクリニックは、低用量ピルや漢方薬の処方に対応しております。つらい症状にお悩みの場合は当クリニックにご相談ください。

症状が重い場合はPMDDの可能性もある

PMSの症状が日常生活に大きな支障をきたすほど重い場合、PMDD(月経前不快気分障害)の可能性も考えられます。PMDDは、PMSよりもさらに強い精神的な不調が特徴で、抑うつや不安、怒り、絶望感などが顕著に現れることが多いです。
特に、仕事や家庭での人間関係に影響が出るほど気分の波が激しい場合は、単なるPMSではなくPMDDの可能性を疑い、早めに専門医へ相談することが重要です。
PMDDは、ホルモンバランスの変化に加え、脳内の神経伝達物質の影響も関係していると考えられています。市販のサプリメントやセルフケアだけでは改善が難しいケースも多く、医師による診断と治療が必要です。
治療法としては、低用量ピルや抗うつ薬、漢方薬などが選択肢となります。特に、精神的な症状が強い場合は、抗うつ薬や認知行動療法などを組み合わせた治療が選択される場合もあります。
生理前のイライラを乗り越えて、彼氏と心地よく過ごそう
PMS(月経前症候群)は、ホルモンバランスの変化によって心や体にさまざまな不調が現れる、女性にとってとても身近な悩みです。生理前に彼氏にイライラしたり、急に気持ちが冷めてしまうのも、決して自分の性格や意志の弱さが原因ではなく、体の仕組みが大きく関係しています。
PMSの時期は、無理をせず自分の体調を労わることが大切です。ビタミンやミネラルを意識して摂取したり、十分な睡眠や軽い運動を心がけることで、症状の緩和が期待できます。
また、パートナーにPMSのことを正直に伝えたり、デートプランを柔軟に変更するなど、無理のない過ごし方を選ぶことも重要です。症状が重い場合は、婦人科での相談や専門的な治療も検討しましょう。
適切なケアと理解によって、PMSやPMDDを改善し、より快適な毎日と良好な人間関係を築くことができます。自分の心と体にやさしく向き合いながら、無理せず過ごしていきましょう。
ルナレディースクリニックでは、オンライン診療にも対応しております。つらい症状にお悩みの方は、当院にご相談ください。





