
ラベルフィーユは、「お財布に優しいのにちゃんと効く」と最近話題の低用量ピルです。
今回はラベルフィーユにご興味のある方に向けて、ピルのラベルフィーユとはどんな薬か、またラベルフィーユの副作用や効果などについて説明するとともに、ラベルフィーユはどのような人におすすめできるのかを簡単に解説します。
ラベルフィーユとは

ラベルフィーユとは、低用量ピル(経口避妊薬)の一種です。トリキュラーおよびアンジュ(一般名:レボノルゲストレル・エチニルエストラジオール)のジェネリック医薬品です。
ジェネリック医薬品とは、先発医薬品の特許が切れた後、その特許を利用して作られる「先発医薬品と同じ有効成分を同量含んでおり、(先発医薬品と)同等の効き目がある」と認められた医薬品です。先発医薬品に比べて薬の値段が平均で5割程度安くなるため、効き目が同じなのにお財布に優しいことが特徴となっています。
ラベルフィーユの種類
ラベルフィーユは、トリキュラーやアンジュと同様に、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を含む低用量ピルです。これらは第二世代の経口避妊薬に分類され、ホルモンバランスの調整を目的に処方されます。
ラベルフィーユは1シートに3段階のホルモン量が設定されている三相性ピルで、体内の自然なホルモンサイクルに近い形で作用するのが特徴です。また、21錠タイプ(休薬期間あり)と28錠タイプ(偽薬含む)の2種類があり、飲み忘れ防止の観点からは28錠タイプを選ぶ方も多くなっています。
ラベルフィールの価格
ラベルフィーユの価格は、先発品のトリキュラーやアンジュと比べて低価格であることが魅力です。1シートあたりの相場はおよそ1,500円〜2,500円程度で、取り扱うクリニックやオンライン診療サービスによって若干異なります。
同成分の先発ピルが2,000〜3,500円程度であることを考えると、同等の効果をより安価に得られる点が人気の理由です。ただし、初診料や診察料、オンライン診療時の送料などが別途かかることもあるため、総額での比較がおすすめです。
ラベルフィーユのピルの副作用

ラベルフィーユは卵胞ホルモンの量が少なく比較的副作用の出にくいピルではありますが、いくつか気をつけたい副作用があります。
ピルの副作用として最も気をつけたいのは、血栓症です。足の静脈に血の塊ができる病気です。血の塊が血液の流れに乗って心臓から肺に到達すると、肺塞栓症という命に関わる重大な病気を引き起こします。
ラベルフィーユを内服している間に激しい胸痛や腹痛・頭痛、息切れ、ふくらはぎの痛みやむくみなどの症状が出た場合は、すぐに処方された医師にご相談ください。
血栓症以外の主な副作用としては、息切れ、頭痛、視力障害、過敏症、発疹、蕁麻疹、網膜血流障害、肝機能異常、黄疸、浮腫、体重増加などがあります。
ラベルフィーユのピルの効果

ラベルフィーユの効果は、先発品であるトリキュラー21・28およびアンジュ21・28と同じです。低用量ピルの効果である避妊効果はもちろんのこと、卵胞ホルモン(エストロゲン)の作用で肌荒れの改善が見込めます。
また、 PMSや月経困難症の治療薬としても用いられる薬です。
避妊効果
ラベルフィーユは経口避妊薬であり、一番大きな効果が避妊効果です。
ラベルフィーユの避妊効果ですが、使用開始後1年間の避妊失敗率は、飲み忘れも含めた一般的な使用において9%です。逆にいうと、少々の飲み忘れがあっても9割は避妊できているということになります。さらに、しっかり飲めばほぼ100%に近い避妊成功率が得られる見込みです。
飲み忘れのないよう、決められた日にキチンと飲みましょう。
肌荒れの改善
ラベルフィーユを含む低用量ピルを毎日内服することで、身体の中のホルモンバランスが整い、ニキビや肌荒れなどが改善する方が多いです。ただし、逆に肌荒れがひどくなる方も少数ですがおられますので、ご自身の肌の調子をきちんと見極めましょう。
PMSや月経困難症の改善
ラベルフィーユは、PMSや生理痛・過多月経など月経困難症の症状を和らげる効果も持っています。通常は排卵や生理のたびに女性ホルモンのバランスが大きく変わり、PMSや月経困難症を引き起こします。トリキュラーによりホルモンのバランスが整うため、それらの症状が出にくくなるのです。
ラベルフィーユのピルの服用がおすすめな人

ラベルフィーユは、避妊をしっかり行いたい方で、かつ経済的な負担を抑えたいと考えている方に特におすすめです。先発品と同じ有効成分を含みながらも価格が安いため、継続して使いやすいというメリットがあります。
また、生理不順、生理痛が重い方、PMS(月経前症候群)や過多月経に悩んでいる方にも効果的です。「ピルは初めてで不安」「価格が気になる」という方にも、ラベルフィーユは始めやすい選択肢のひとつです。
ラベルフィールの服用方法

ラベルフィーユは1日1回、1錠を同じ時間に飲みます。飲み始めるときは、赤褐色糖衣錠から開始します。これはどんなピルでも同じです。
1シート21錠のタイプと28錠のタイプの違いは、休薬する期間が必要かどうかです。休薬期間中に卵巣や子宮の働きが回復し、消退出血が起こります。28錠のタイプは休薬期間がない代わりに、ホルモンの含まれていない偽薬を内服しています。
ラベルフィーユ21
ラベルフィーユ21錠には、ホルモンの含まれない偽薬(プラセボ)が含まれておりません。21錠を飲み切った後は、7日間内服をお休みしたのち、8日目に次のシートの錠剤を飲み始めます。
出血が終わっているかどうかに関わらず、お休み期間後の飲み忘れがないように気をつけましょう。
ラベルフィーユ28
ラベルフィーユ28錠には、ホルモンの含まれない偽薬(プラセボ)が含まれています。28錠を飲み切った後は、出血が終わっているかどうかに関わらず、翌日から次のシートの錠剤を飲み始めます。
ピルを飲み忘れてしまった場合の対処法
ピルを飲み忘れたときの対処法は、何日間くらい飲み忘れたかによって異なります。いずれの場合も飲み忘れによって避妊効果は弱まりますので、連続で7日間飲み続けるまでは、他の避妊法も併用しましょう。
1日分だけ飲み忘れた場合(飲み忘れた24時間以内に気がついた場合)は、時間に関係なく、すぐに飲み忘れた分の1錠を飲みます。それに加えて、予定の内服時刻に今日の分の錠剤を飲みます。つまり、飲み忘れの分+本来内服する分の2錠を1日に内服することになります。次の日からは予定通りの時刻に予定通りの錠剤を内服します。
2日以上続けて飲み忘れた場合は、気がついた時点で飲み忘れた2錠を内服し、その後は予定通りに内服します。
3日以上忘れた場合は、飲み忘れたシートはもう利用できません。飲むのをやめ、次の月経の初日から新しいシートでピルを再開しましょう。その間は避妊効果がほぼないので、コンドームなどでしっかりと避妊を行いましょう。
まとめ
以上、最近注目の低用量ピルであるラベルフィーユについて簡単にまとめました。
ピルによる避妊効果は、しっかり毎日内服することで最大限の効果を得ることができます。効き目は同じなのにお財布に優しいラベルフィーユをうまく使って、しっかりと避妊しましょう。