ピルのメリットは気になるものの、忙しかったり人目が気になったりして病院に行けない方もいるのではないでしょうか。
また、通販でピルを見つけでも、それが本当に安全なものか不安に思い、手を出せない人もいますよね。
この記事では、オンラインで購入できるピルの種類や、メリット・デメリット、安く入手する方法を解説します。
オンラインで買えるピルの種類
オンラインでは、低用量ピルと生理日移動のための中用量ピル、アフターピルの3つがおもに取り扱われています。
- 低用量ピル
主な薬品:アンジュ、トリキュラー、ファボワール、フリウェルULD、マーベロン、ヤーズ、ヤーズフレックス、ラベルフィーユ、ルナベルULD
- 生理日移動のための中用量ピル
主な薬品:プラノバール
- アフターピル
主な薬品:ノルレボ、エラワン
ピルはオンラインで買っても大丈夫?
ピルをオンラインで購入する際は、必ず医師のオンライン診療を受けてから処方を受けるようにしましょう。
オンライン診療自体は2015年に厚生労働省から利便性が認められている方法です。
一方、危険なのは通販や転売でピルを購入することです。なかには個人輸入されたピルが法律を違反したうえで販売されていることがあります。
また、通販などで入手したピルは品質や製造元が不明なこと、偽物である可能性や、本来ピルには含まれないはずの薬物が混入していること、破損した状態で届いたりする可能性も十分にあります。服用して問題があっても医療機関で適切なサポートを受けることはできないかもしれないので注意が必要です。
ピルはその人の体調や生活習慣によって、服用してはいけないケースもあります。本来は診察を受ければ回避できることですが、通販でピルを入手した場合は気づくことができません。通販や転売で入手したピルは安全が保証されないことを覚えておきましょう。
安心で安いクリニックのおすすめ6選
では、実際にオンラインによる診療とピルの処方が受けられるクリニック・サービスにはどのようなものがあるのでしょうか。
オンラインでピルを購入する際の費用感は2,000円台であることが多く、2,000円前半になると安い印象です。そしてピルの費用に初診料1,500円前後、送料の500円前後が加算されます。ただし、初診料は2回目以降の購入時にはかからず、送料は定期便コースなどにすると無料になる場合があります。
ここでは医療機関が直接オンライン診療と処方を行なっているものと、企業が提携先の医療機関につないでオンライン診療と処方をしてくれるサービスについて、6つを紹介します。
※料金などの情報は全て2022年6月時点のものです。
スマルナ
スマルナ(smaluna)は株式会社ネクイノが提供するサービスです。実際のオンライン診察は提携している医療機関の医師が行なっています。
スマルナで取り扱っているピルは低用量ピル、中容量ピル、アフターピルの3種類です。
低用量ピルでは定期便プランがあり、1ヶ月、3ヶ月、12ヶ月の間隔でプランを選択できます。ピルの値段はプランごとに異なり1ヶ月あたり配送料込み2,380円〜2,980円で購入でき、初回はピルの値段に加えてどのプランも1,500円、2回目以降はピル代のみが必要となります。
中容量ピルは生理日を移動させたいときの使用がすすめられており、料金は2,900円から。これに診察代1,500円が加わったものが費用となります。
緊急避妊の際はアフターピルを選ぶことができます。費用は9,480円から、診察代1,500円を加えた費用が必要です。
クリニックフォア
クリニックフォアは全国で8院を展開する医療機関です。診療は低容量ピル・中用量ピル・アフターピルの処方だけでなく、内科や皮膚科など他の診療科も兼ね備えています。
診察予約はWebからでき、診療時間は15分が目安となっています。
オンライン診療は専用アプリ等のダウンロードが不要で初診の方でも可能です。費用は定期配送であれば2,783円に診察料1,650円と送料550円がかかります。
お薬は最短翌日にお届けが可能な場合もあります。
Pills U
Pills U(ピルユー)はルサンククリニックグループによるオンライン診察・処方サービスです。オンライン診療はルサンククリニックかシンクリニックの医師により行なわれます。
診察からお薬の発送まで、専用のアプリをダウンロードしなくても完結します。
費用はピルの代金に初診料1,650円と送料500円が必要です。定期便であれば送料がなくなり、ピルが10%OFFの月額2,673円からになります。解約はいつでも可能となっています。
取り扱っているピルは低容量ピルがメインとなり、医師によるアフターフォローの体制が整っています。
マイピルオンライン
マイピルオンラインは株式会社オンラインメディカルケアが提供するサービスであり、オンライン診療は提携している医療機関の医師が行なっています。
取り扱っているピルは低用量ピル、生理日移動のための中用量ピル、アフターピルです。
費用はピルの種類によって異なりますが、3ヶ月や6ヶ月など定期便のコースもあります。
マイピルオンラインでは自宅で定期検診ができるキットや子宮がん検診ができるキットが用意されています。
ケイ・レディースクリニック新宿
2016年からオンライン診察をしているクリニックです。オンライン診察では低用量ピルの処方や、月経日の移動目的でのピル処方、アフターピルの処方などを行なっています。
医師の考えにより、ピルは第二世代で3相性のトリキュラー、第三世代で1相性のマーベロンの2つを処方しています。
予約はホームページからオンライン診察サイトにアクセスし、診察はアプリによるビデオ通話で行われます。
デイジークリニック
デイジークリニックは美容皮膚科や医療アートメイクなども手がける医療機関です。ピルは低用量ピルのマーベロンとトリキュラーの処方を行なっています。
初診の方でもLINEによるビデオ通話で診察ができ、アプリのダウンロードや会員登録などは不要となっています。
1ヶ月分のピルの費用は、診察代や送料込みで3,850円です。お薬の発送は最短で翌日、到着は決済から数日後となります。
ピルをオンラインで買う際のクリニックの選び方
オンライン診察によりピルを処方してくれる場所があることがわかりましたが、それぞれどのような基準で選ぶとよいのでしょうか。
次はオンラインでピルを購入する際の選び方について説明します。
予約・診療がしやすいかどうか選ぶ
多くのオンライン診療・処方サービスではWebからの診療予約ができますが、診療時間はクリニックが空いている時間に限られていることが多く、なかには夕方以降はオンライン診療を受け付けていない場合もあります。
予約システムのなかには数日先までの予約に限られていることもありますので、実際の診察予約画面などをみて、自身にとって診療を受けやすいかどうか確認しておきましょう。
取り扱っているピルの種類で選ぶ
オンライン診療を行なっている場合でも、サービスによって取り扱っているピルの種類は大きく異なる場合があります。
具体的には低用量ピルだと約2種類〜9種類、アフターピルも1種類〜3種類などサービスごとで種類に幅があります。
ただし、医師の考えによって取り扱うピルの数をあえて限定していることもあるため、必ずしも種類が多いほど良いということではありません。
今までの服用歴から自分に合う低用量ピルがわかっている方は、そのピルが取り扱われているか事前に確認しておくとよいでしょう。
サポートが整っているかで選ぶ
副作用が出てつらいときは相談や質問が可能か、相談できる相手は誰か(薬剤師・助産師・専門医など)、また相談できる時間帯はいつかなど、一言でサポートといっても違いがありますので、自身が納得できるサービスを選びましょう。
相談以外では、ホームページなどで女性ホルモンに関する知識を発信している場合や、よくある質問集を公開している場合もあります。
定期便などのサービスの有無で選ぶ
ピルは毎日続けて服用することで効果が発揮されるお薬です。
オンライン診療・処方を受ける場合、多くのサービスで3ヶ月や半年、長いものでは1年間の定期便や定期コースが準備されていますので、利用するか検討してみるとよいでしょう。
定期便を利用すると配送料が0円になったり、ピル代が割引されたりと、費用面でも優遇される場合が多いです。
飲み忘れの防止や手配のし忘れなどを防ぐためにも、定期便の有無を確認しておきましょう。
ピルをオンラインで買うメリット
オンラインで処方を受けられるメリットは、手軽で利便性が高い点です。
医療機関に行かなくて良いため、忙しい人でも場所を選ばず診察・処方を受けられることや、人の目を気にしなくて良いこともメリットと言えるでしょう。
また、通院の必要がないため、引っ越しをしても変わらずに受診することが可能です。
ピルをオンラインで買うデメリット
オンラインの場合、直接クリニックなどに行くよりも不安を感じる方もいるようです。実際に診てもらった方が安心する方や、持病があって話を聞いてもらったほうが安心するという方、オンラインのやり取りが苦手な方にとってはデメリットが大きいと言えるでしょう。
もし、処方されたお薬が体に合わない場合や緊急で相談したいことがあってもすぐに対応できるとは限らないため、その場合の対応についても確認しておく必要があります。
まとめ
オンラインによるピルの処方について、処方されるピルの種類、どのような基準でサービスを選ぶ必要があるか、また、メリット・デメリットなどを説明しました。
ピル自体はオンラインで入手できますが、必ず医師によるオンライン診察を受けてピルの処方を受けましょう。通販や転売などで入手できるピルは製造元が不明なことが多く、被害を受ける可能性が十分にあります。
オンライン診療を行なっているサービスは複数あり、予約のしやすさや診察の受けやすさ、取り扱っているピルの種類、サポート体制などには違いがあります。今回紹介したサービスや選ぶ基準を参考に、自身に合いそうなサービスを選んでください。