【男性必見】尖圭コンジローマにかかったらどうする?症状や原因についても解説!

「性器にイボやブツブツができた」ことで心配になっている方もいるかもしれません。性器にイボができる性病の一つに「尖圭コンジローマ」があります。尖圭コンジローマに感染すると免疫力が低下し、HIV感染率も高くなるため、放置せずに治療したいものです。

本記事では、尖圭コンジローマの原因や感染経路、症状や治療法について詳しく解説します。疑わしい症状があり、どうしようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

尖圭コンジローマとは

尖圭(せんけい)コンジローマとは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因となるウイルス性の性感染症のことです。10代~30代の比較的若い方の間で発症が多い傾向にあります。非常に感染力が強いため、感染者と性行為をすると感染する確率は約80%といわれています。

厚生労働省「性感染症報告数(2004年~2021年)」によると、尖圭コンジローマの患者数(令和3年)は5,602人です。年齢別に見ると10代~30代が全体の約70%を占めており、過半数が若者であることが分かります。感染者の総数は毎年5,000人台で推移しており、ほぼ横ばいという結果です。

尖圭コンジローマの原因

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで発症します。HPVには80種類以上ありますが、原因となるのは「HPV-6」と「HPV-11」と呼ばれる2種類です。低リスク型のウイルスであり、子宮頸(しきゅうけい)がんの原因となる高リスク型(HPV-16、18、31)とは別の型になります。

尖圭コンジローマは、性器周辺にイボのようなブツブツができるのが特徴で、感染している人との接触によって感染します。感染することで免疫力が低下し、HIV感染率が高まるといわれています。自覚症状がほとんどないため、感染に気付かないことが多い病気といえるでしょう。

男性における尖圭コンジローマの感染経路

基本的に尖圭コンジローマは、感染者と性行為をすることで感染します。尖圭コンジローマのウイルスはイボの中に多く含まれており、皮膚や粘膜のごくわずかな傷口から侵入して感染するためです。多くの場合は、性行為での性器の摩擦によって感染します。

しかし、中には「性行為していないのに感染した」という方もいるかもしれません。尖圭コンジローマは、性行為に似た行為によっても感染します。キスはもちろん、オーラルセックスといわれる口や舌を使って性器やその周辺を刺激する行為でも感染します。性器同士が接触していないから大丈夫ということではありません。

男性における尖圭コンジローマの症状

尖圭コンジローマの症状は、主に亀頭の先端部分や冠状溝(カリ)、尿道、肛門内にイボができます。また、オーラルセックスをすることで性器だけでなく、口内にイボができることもあります。

感染してから症状が出るまでの潜伏期間は、約3週間~8ヵ月です。イボそのものに痛みやかゆみを感じることはほぼありませんが、症状が進行すると、出血や痛み、かゆみといった症状につながる恐れがあります。以下に、セルフチェックリストを用意しましたので、症状の確認などの参考にしてみてください。

【尖圭コンジローマの特徴(セルフチェックリスト)】

イボはどんな形か?・乳頭状イボ・ニワトリのトサカみたいなイボ・カリフラワーのようなイボ
自覚症状はあるか?・イボに痛みはない・イボにかゆみはない
イボはどこにできるか?・亀頭の先端部分・カリ首・包皮の内側や外側・陰嚢
イボの色は?・灰色のイボ ・白いイボ・ピンクのイボ・黒っぽい(褐色)のイボ・茶色のイボ

尖圭コンジローマに似た症状を持つ疾患

尖圭コンジローマには、似た症状があります。真珠様陰茎小丘疹(しんじゅよういんけいしょうきゅうしん)は、カリ首の一番引っかかるところを一周するように、1mm程度の小さなイボができる症状です。こちらは無害なイボであり、男性の10人に2人~3人にはあるといわれています。

【尖圭コンジローマに似た症状を持つ疾患とその特徴】

種類イボの特徴症状が出る部位
扁平コンジローマ性病(梅毒)平らなイボ性器や肛門周辺
フォアダイス生理現象滑らかで小さなイボ竿の部分の皮
真珠様小丘疹生理現象1mm程度の小さなイボカリ首

男性における尖圭コンジローマの治療法

尖圭コンジローマは自然治癒する場合もありますが、多くの場合は治療が必要です。治療方法には、外科療法と薬物療法による2種類が存在します。

外科療法・電気メスで切除・炭酸ガスレーザーで蒸散・液体窒素で凍結凝固手術自体は10分程度
薬物療法・塗り薬(べセルナクリーム)週3回の塗布を最大4ヵ月

塗り薬による薬物療法の場合、週3回の塗布を最大4ヵ月続ける必要があります。時間はかかりますが、皮膚へのダメージを最小限に抑えられます。電気メスや液体窒素などの手術は、10分程度で終わりますが、皮膚へのダメージが大きいため、医師と十分に話し合ってから決めましょう。

また、治療が終わっても安心はできません。再発率が非常に高く、再発リスクは3ヵ月以内25%だからです。治療が終わっても気を抜かず、最低3ヵ月は経過観察する必要があるでしょう。

治療にあたって副作用が出るのか?

外科療法と薬物療法の副作用については、下記のとおりです。

外科療法(電気メスや炭酸ガスレーザー)・やけどのような傷跡・術後に痛みがある
薬物療法(べセルナクリーム)・皮膚の赤み・皮膚のかゆみ・皮膚のただれ

べセルナクリームによる治療では、傷跡は残りません。電気メスや炭酸ガスレーザーなどは傷跡が残りますが、新陳代謝により時間の経過で消えていきます。どちらもデメリットの少ない治療法といえるでしょう。

何科を受診すればよい?

症状が出た場合は、泌尿器科または皮膚科を受診しましょう。できれば性感染症の治療経験が豊富な病院に行くのがおすすめです。また、病院を検討している方の中には、「男性医師に見てもらいたい」という方もいるかもしれません。その場合は病院のホームページを確認して、男性医師に見てもらえるか調べるとよいでしょう。

治療費用はどれくらいかかる?

電気メス手術や炭酸ガスレーザー蒸散手術の場合は、保険適用の3割負担で9,000~15,000円です。しかし、病院や保険診療・自由診療によって料金は異なるため、あくまで目安の金額として考えておきましょう。

電気メスや炭酸ガスレーザーによる手術の場合、1回の治療で一旦イボはなくなりますが、再発することも少なくありません。液体窒素による治療の場合は、週に1回のペースで通院が必要になります。

電気メス手術3割負担で9,000円~15,000円くらい
炭酸ガスレーザー蒸散手術3割負担で9,000円~15,000円くらい
液体窒素療法3割負担で1回あたり800円くらい

男性における尖圭コンジローマの検査方法

尖圭コンジローマの検査方法には2種類あり、視診による診断と皮膚拭い検査があります。特徴的なイボができるため、視診で診断されることが多く、検体を採取して検査を行うことはほとんどありません。

視診による診断

・特徴的なイボができるので、多くは目視により確認できます。

皮膚拭い検査

・綿棒で陰部をこすって検体を採取して検査します。

男性における尖圭コンジローマの予防法

尖圭コンジローマの感染を予防するには、コンドームの着用が有効策です。ただし、覆いきれない箇所から感染してしまうリスクもあります。絶対に防げるわけでなないため、自身またはパートナーの感染が疑われる場合は、性行為は控えた方が安全といえます。

また、HPVワクチンを接種することで、感染を予防できます。子宮頸がんを予防する女性向けワクチンのイメージがありますが、2020年12月から日本国内で男性でも4価ワクチン「ガーダシル」が接種可能になりました。

4価ワクチンとは、低リスク型のHPV-6・11と、高リスク型のHPV-16・18に対応したワクチンという意味です。尖圭コンジローマの予防はもちろん、男性に多い咽頭がんや肛門がん、直腸がん、陰茎がんの発症も予防できます。

まとめ

尖圭コンジローマ特有の症状がある方は、まずセルフチェックしてみてはいかがでしょうか。しかし、フォアダイスといった尖圭コンジローマに似たイボもあり、一般の方には判断が難しい場合もあります。セルフチェックは過信せず、いくつか当てはまった場合は病院を受診し、医師に診断してもらうのがよいでしょう。

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