クラミジアになった原因はストレス?クラミジアの感染経路や対処法を紹介

クラミジアは、性感染症の一つで、日本で最も感染者数が多い性感染症です。特に若者を中心に感染者が増えています。そんなクラミジアですが「ストレスの多さが原因になっているのでは?」と疑問を感じている人もいるでしょう。

そこで本記事では、クラミジア感染の原因について詳しく言及し、感染経路や効果的な対処法についても解説します。

ストレスが原因でクラミジアになる?

クラミジア感染は「Chlamydia trachomatis(クラミジア・トラコマチス)」という細菌が、性的接触を通じて感染することが原因です。ストレスが直接的な原因となってクラミジアに感染することはありません。

クラミジアに感染するには、明確な感染源が存在するため、病原体に接触するきっかけがなければ、感染することはありません。

しかし、免疫機能の低下は、感染症に対する体の防御機能が弱まることを意味します。免疫機能の低下は、他の病気を引き起こし、体状態の悪化につながりかねません。ストレスは少ない方が賢明といえるでしょう。

クラミジアの感染経路

クラミジアは性行為でのみ感染すると思っている人も多いですが、性行為以外でも感染する可能性があります。感染経路を知っておくことで感染予防と正しい対処法に役立つので、きちんと把握しておきましょう。

性行為からの感染

クラミジアの原因は主に性行為です。しかし、オーラルセックスやアナルセックスなどが原因で口や肛門に感染することがあります。性行為からの感染が、世界的にも最も多いといわれています。

しかし、性行為からの感染で問題になるのが、男女ともに感染したものの無症状である場合が多いことです。そのため、発見しづらく感染拡大しやすくなっています。

目への感染

クラミジア感染者の体液が何らかの原因で目に入ってしまった場合、クラミジア結膜炎を発症してしまう可能性があります。

ただし、目への感染は自覚や他覚がしやすいため感染拡大の原因にはなりにくくなっています。

母胎からの感染

母親がクラミジアに感染している場合、胎児や新生児に母子感染させてしまう可能性があります。

母子感染は、次の3つの感染経路があります。

  • 胎内感染:お腹の中で胎児に感染する
  • 産道感染:分娩で産道を通るときに感染する
  • 母乳感染:母乳で感染する

クラミジアの感染経路としては、産道感染のケースが多いです。

また、感染した母親は無症状で経過することが多く、自覚症状がないために感染が見落とされることがあります。多くの女性では、妊娠中の検査で気づくこと多いようです。

クラミジアに感染した母親から胎児に感染すると、出生時に結膜炎や肺炎などの合併症を引き起こす可能性があります。そのため、妊娠中の母親は定期的な健康診断を受け、感染の早期発見と適切な治療を受けることが大切です。

クラミジアの主な症状

ここでは、クラミジアに感染しているときの主な症状を男女別にご紹介します。もし、該当する症状があれば、できるだけ早めに医療機関を受診して検査してもらいましょう。

男性に起こる症状

男性では、尿器からクラミジアに感染すると急性尿道炎を引き起こします。

前立腺炎や精巣上体炎を引き起こすこともあります。それにより次のような症状が生じます。

  • 睾丸の痛みや腫れ
  • 排尿時の刺激や痛み
  • 精液や尿道からの血液混入
  • 尿道からの異常な排尿量や頻度の変化
  • 尿道からの排尿時に白色または黄色の分泌物の増加

淋菌感染症よりも症状は軽く、自覚がないまま経過する場合もあります。これらの症状が現れた場合は、早期に医師の診断を受け、適切な治療を行うことが重要です。

女性に起こる症状

女性では、子宮頸菅炎を引き起こし、子宮内膜や卵管などに感染が広がると、子宮内膜炎や卵管炎などを引き起こします。

それにより次のような症状が生じます。

  • 不正出血
  • おりものの増量
  • 下腹部の痛みや圧迫感
  • 性行為時の痛みや不快感
  • 尿道からの排尿時の刺激や痛み
  • 外陰部や膣からの異常な分泌物の増加

女性も淋菌感染症よりも症状は軽く、自覚がないまま経過する場合もあります。クラミジアに感染している期間が長いと、不妊症の原因になるともいわれています。いずれかの症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診して検査することが大切です。

クラミジアの治療法

クラミジアの治療には、抗生物質が一般的に使用されます。

一般的には、レボフロキサシンやアジスロマイシンなどの抗生物質を処方されます。

レボフロキサイシンは、1日1錠を7日間服用し、アジスロマイシンよりも下痢になりづらく、妊婦も服用できるのが特徴です。

一方、アジスロマイシンは、4錠を1回で服用し、お腹が緩くなりやすいのが特徴です。また、肝臓で代謝される抗生物質のため、効果が持続する1週間は、飲酒を控える必要があります。

レボフロキサシンアジスロマイシン
服用量1日1錠一度に4錠
服用期間1週間1日
ポイント・妊娠している場合はこちらを服用・1週間毎日服用するのが大変・効果持続期間中は飲酒を控える必要がある・下痢をしやすくなる

クラミジアでの治療は、医師の指示に従って完全に治療を終えることが重要です。さらに、再感染を防ぐために性パートナーも同時に検査と治療を受けるようにしましょう。

クラミジアの予防法

クラミジアの感染を防ぐには、あらかじめ予防法を知っておき、実践することが大切です。

具体的な予防について詳しく見ていきましょう。

避妊具を使用する

コンドームを使用することで性的接触時にクラミジアの感染リスクを減らす効果があります。

男性用コンドームや女性用コンドームを使用することで、感染者の体液との直接的な接触を避けられるのです。しかし、間違った使い方をしてしまうと、コンドーム本来の効果を発揮することができません。

予防効果を高めるために、コンドームの正しい使用方法を守るようにしましょう。ただし、コンドームをはじめとした避妊具を使用することで「必ずクラミジアの感染を防げる」わけではありません。

あくまで、感染リスクを減らすだけであることを把握しておくことも大切です。

男性用コンドームの使用方法

男性用コンドームの使用方法は次のとおりです。

  • コンドームはJISマークのついたものを使用する
  • コンドームを取り出す際には傷つけないように注意する
  • 裏表を確認して表を上にする
  • コンドームの先端部分を押して空気を抜く
  • ペニスは勃起させておき皮も根元まで下げた状態で装着する
  • 射精後は精液が漏れないように注意する
  • 使用後は必ず捨てる

いつでもきちんと使えるように、普段から練習しておくようにしましょう。

女性用コンドームの使用方法

女性用コンドームの使用方法は以下です。

  • 男性用コンドームとの併用は避ける
  • コンドームはJISマークのついたものを使用する
  • コンドームを取り出す際には傷つけないように注意する
  • 女性用コンドームを広げ、内リングを底に移動させる
  • 内リングを持って外リングが下になるようにする
  • 内リングを細長くした情愛で持つ
  • コンドームを持っていない方の手で膣の入り口を広げてゆっくり挿入する
  • 男性の射精後は精液が漏れないように注意して引き出す
  • 使用後は必ず捨てる

女性も、いつでも使えるように普段から練習しておくようにしましょう。

不特定多数の相手と性的接触をしない

クラミジアへの感染をさらに予防するには、不特定多数の相手との性的接触を避けることが大切です。

性パートナーの数を減らし、特定のパートナーと長期的な安定した関係を築くことで、感染リスクを低減させられます。とくに、性的に活発な人、性的パートナーの多い人、または感染リスクの高いグループに所属する人はクラミジアの感染リスクが高いため、意識的に不特定多数の相手と性的接触をしないようにしましょう。

クラミジアかな?と思ったときの対処法

もしも、クラミジアが疑われる場合もしくはクラミジアになってしまったときは、どうすればよいのでしょうか。

結論として、早期発見と早期治療に加え、合併症のリスク低下につなげるための行動が必要です。具体的な方法を見ていきます。

違和感があったら放置しない

クラミジアに感染したと思った場合や違和感、症状などがあったら放置せずに早めに行動しましょう。

クラミジアは、自然治癒することはありません。自己診断や症状の自己判断は難しい場合がありますので、医療専門家の診断を受けることが重要です。

専門医や保健機関を受診し、適切な検査を受けることで、早期に感染を確認し適切な治療を受けることができます。

性行為は絶対にNG

クラミジア感染が疑われる場合、他人との性行為は絶対に避けましょう。

感染を他の人に広げるリスクがあるため、セックスを控えることが重要です。また、感染を疑った場合でも自己判断せずに医師の指示に従い、適切な治療を受けることが必要です。

まとめ

クラミジア感染症は、性行為による感染が主な要因です。

特定の状況下では、ストレスが免疫機能の低下やリスク行動の増加を引き起こす可能性がありますが、直接的な関連性は確立されていません。

従って、クラミジア感染を予防するためには、正しい情報と予防策の実践が重要です。もし感染が疑われる場合は、早期の検査と適切な治療が必要です。

性感染症は他の人に感染させるリスクもあるため、感染の予防と適切なケアを行うことが大切です。医師の指導を受けながら、適切な対処法を選択しましょう。

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