最長120日にわたって生理を止めることができるヤーズフレックスですが、その効果や副作用まで詳しく知らないという方は多いのではないでしょうか。
オンラインであればどこで購入するのが適切か、知らないと思わぬ健康被害に遭うこともあるため、非常に注意が必要です。
ここではヤーズフレックスとはどのようなピルか、また通販やオンラインで入手するときにおすすめのサービス、注意点について説明します。
ヤーズフレックスとは
ヤーズフレックスとは超低用量ピルの一つです。副作用を抑えるためにエストロゲンの含有量が抑えられています。
一般的なピルでは28日で1サイクルであるところ、ヤーズフレックスは最長で120日間服用することができ、休薬期間の回数を減らすことで骨盤の痛みや頭痛など休薬期間中にみられる症状を減らすことができます。
ヤーズフレックスは、120日間服用した後に4日間の休薬期間があります。正しく服用できた場合、生理の回数は1年に3回ほどになります。また、服用開始から25日間でなければいつでも休薬期間を作っても良いため、旅行など休日の予定に合わせて生理の日を調整することが可能です。
ヤーズフレックスの効果
ヤーズフレックスには、避妊効果、月経困難症・月経前症候群(PMS)の改善、生理前後の肌荒れやニキビ改善の効果が期待できます。
特徴的なのは休薬期間を減らすことができることから、月経困難症やPMSといった月経にともなう症状の回数自体を減らすことができる点です。
またヤーズフレックスは、ピルのなかでも肌荒れ改善に効果があるといわれています。
ヤーズフレックスの副作用
ヤーズフレックスの副作用には他のピルでもみられる症状が挙げられます。
具体的には、頭痛、吐き気、イライラ、不正出血、眠気、うつ症状などです。
いずれも服用初期のホルモンバランスの乱れにより現れるため、2ヶ月〜3ヶ月ほど飲むと症状が穏やかになる方が多いでしょう。
3ヶ月以上服用しても症状がおさまらない場合は、体質に合っていないことや他の病気を発症している恐れがありますので、一度医師に相談する必要があります。
また、重大な副作用として血栓症リスクの増加が挙げられています。
割合としては年間1万人のうち1〜5人が血栓症になるといわれているところ、ピルを服用されている方は3〜9人になるといわれていますので、こちらも留意しておきましょう。
血栓症の副作用は服用から3ヶ月〜6ヶ月で起こりやすいため、この期間は初期の血栓症でみられる足の痛み・痺れ・むくみ、頭痛やめまい、胸やお腹の痛みなどに注意が必要です。
ヤーズフレックスを購入できる通販サービスの選び方
通販でピルを購入したいときはオンライン診察を受けて処方されるサービスを選びましょう。
そのなかでも、ヤーズフレックスを取り扱っているサービスを選ぶ必要があります。
オンラインの診療サービスは多数ありますが、オンライン診療の予約を入れるときに何日先まで選べるか、定期便コースの種類、相談ができる時間帯などサービスごとで微妙な差があります。
それぞれ自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
ヤーズフレックスの通販におすすめのサービス
では具体的にどのようなサービスを選ぶとよいのでしょうか。
ここではヤーズフレックスをオンラインで入手するにあたっておすすめのサービスを紹介します。
※情報は全て2022年6月時点のものです。
スマルナ
スマルナ(smaluna)は株式会社ネクイノが提供するサービスです。実際のオンライン診察は提携している医療機関の医師が行なっています。
スマルナで取り扱っているピルは低用量ピル(超低用量ピルを含む)、中容量ピル、アフターピルの3種類です。
低用量ピルと超低用量ピルの種類は合計9種類と多く、ヤーズフレックスも含まれています。
低用量ピルには定期便プランがあり、1ヶ月、3ヶ月、12ヶ月の間隔でプランを選択できます。ピルの値段はプランごとに異なり1ヶ月あたり配送料込み2,380円〜2,980円で購入でき、初回はピルの値段に加えてどのプランも1,500円、2回目以降はピル代のみが必要となります。
中容量ピルは生理日を移動させたいときに使用がすすめられており、料金は2,900円から。これに診察代1,500円が加わったものが費用となります。
緊急避妊の際はアフターピルを選ぶことができます。費用は9,480円から、診察代1,500円を加えた費用が必要です。
クリニックフォア
クリニックフォアは全国で8院を展開する医療機関です。診療は低容量ピル・中用量ピル・アフターピルの処方だけでなく、内科や皮膚科など他の診療科も兼ね備えています。
低用量ピルと超低用量ピルは、ヤーズフレックスを含めて合計8種類が取り扱われています。
診察予約はWebからでき、診療時間は15分が目安となっています。
オンライン診療は専用アプリ等のダウンロードが不要で初診の方でも可能、費用は定期配送であれば2,783円に診察料1,650円と送料550円がかかります。
お薬は最短翌日にお届けが可能な場合もあります。
PillsU
Pills U(ピルユー)はルサンククリニックグループによるオンライン診察・処方サービスです。オンライン診療はルサンククリニックかシンクリニックの医師により行なわれます。
第一世代から第四世代までの低用量ピルが取り扱われており、ヤーズフレックスも含まれています。
診察からお薬の発送まで、専用のアプリをダウンロードしなくても完結できるところが特徴です。
費用はピルの代金に初診料1,650円と送料500円が必要です。定期便であれば送料がなくなり、ピルが10%OFFの月額2,673円からになります。解約はいつでも可能となっています。
取り扱っているピルは低容量ピルがメインとなり、医師によるアフターフォローの体制が整っています。
通販でヤーズフレックスを購入する際の注意点
通院や診察の待ち時間がなくて済む通販ですが、通販や転売など診察なしでピルが売られているものは危険なので購入しないようにしましょう。
なかには個人輸入されたピルが、法律を違反したうえで販売されていることがあります。
ピルはその人の体調や生活習慣によっては、服用してはいけないケースもあります。本来は診察を受ければ回避できることですが、通販でピルを入手した場合は気づくことができません。通販や転売で入手したピルは安全が保証されないことを覚えておきましょう。
ここでは、通販・転売で入手するピルは成分量が本来のものとは異なること、偽物である可能性について説明します。
成分量が異なる場合がある
通販などで入手したピルは品質や製造元が不明な場合があります。本来ピルには含まれないはずの薬物が混入していることや、破損した状態で届いたりする可能性も十分にあります。
服用して問題があっても、医療機関で適切なサポートを受けることはできない可能性があると覚えておきましょう。
偽物の可能性がある
通販で買うピルが偽物である可能性も否定しきれません。偽物かどうかは妊娠してから気づくことになるため、服用は絶対に控えましょう。
ピルの外見としては、シートに印字された文字が英語だと偽物の可能性が高いと考えられています。
日本には医薬品副作用被害救済制度というものがあり、適切に医薬品を使用したにも関わらず副作用で健康被害が起こったときは、医療費の給付等、すぐに救済措置が取られる制度が存在しています。しかし、偽造された医薬品によって起こった被害に対しては適用されません。
また、偽造された医薬品は750億円規模で流通しており、特に珍しいものではなく、犯罪組織の収益などになっている点も無視できません。
販売サイトなどでは病院で処方されるよりも安い値段がつけられていますが、メリットは全くないものなのでピルは必ずオンライン診療をしているところから購入しましょう。
まとめ
ヤーズフレックスとはどのようなピルか、効果や副作用、購入できる通販サービス、通販でピルを買うときの注意点について説明しました。
ヤーズフレックスは最長120日にわたって生理を止めることができる超低用量ピルです。一般的なピルと同様に避妊効果が期待でき、休薬期間の回数を減らすことで月経にともなう症状の回数を減らすことができる点が特徴です。
通販で買いたいときは、オンライン診察サービスのスマルナ、クリニックフォア、Pills Uがおすすめです。診察をせずに購入できる通販サイトや転売では入手しないようにしましょう。
ヤーズフレックスが気になる方は必ず診察を受けてから購入しましょう。