「安全日は、妊娠しないって本当?」「危険日は必ず妊娠するの?」と、安全日や危険日について詳しく知りたい方はいませんか?
本記事では、安全日と危険日について、仕組みや妊娠確率、よくある質問【Q&A】を徹底解説します。
安全日とは
安全日を簡単に説明すると「性行為を行っても妊娠しづらいと考えられる日」のことです。
誤解されやすいのは「この時期であれば、絶対に妊娠しない」という点です。
しかし、上で説明した通り「妊娠しづらい」というだけであって、絶対に妊娠しないとは言えません。
そのため、安全日でも妊娠を望まないのならば避妊具やピルの服用が必要になります。
安全日の定義
安全日とは、排卵が終わり、子宮内膜が脱落していることから着床しづらいとされる生理前から生理中にかけての期間を指すことが多いです。
安全日を知るには生理と排卵の仕組みを理解しよう
皆さんの中には、安全日がいつなのかは知っていても、一体なぜその日が安全日になるのかを理解してない方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは安全日を更に詳しく知るために必要な「生理と排卵の仕組み」を徹底解説しますので、ぜひ参考にしてください。
生理と排卵の仕組み
女性の体は約1カ月に1回、排卵と呼ばれる「卵巣から卵子を排出する作業」が行われています。
このとき、子宮内膜は通常よりも厚みを増し、受精卵の受け入れ体制を整えます。
そして、子宮内膜に受精卵が着床した場合、妊娠が成立するのです。
しかし、受精卵が着床しなかった場合、排卵のあとで卵胞が変化した「黄体」と呼ばれるものが約2週間でしぼんで、退化し「白体」に変化します。
黄体が退化したことにより、黄体ホルモンの分泌は急激に減少し、子宮内膜にある血管は血液の供給をストップします。そして、いらなくなった子宮内膜は剥がれ落ち、生理として血液とともに体外へ排出されるのです。
安全日に膣内射精をした際の妊娠確率
安全日に膣内射精をして妊娠する確率は、明確な数字はないものの極めて低いです。
特に黄体期と呼ばれる時期は、排卵が終了して生理が始まるまでの期間であり、最も妊娠の確率が低いと言えるでしょう。しかし、確率は低くても予想していた時期とズレて排卵が行われた場合、妊娠する確率がないとは言えません。
危険日とは
危険日とは、「1カ月の中で最も妊娠する可能性が高い期間のこと」です。
特に、排卵日は危険日としても有名で、妊娠を望む人はこの危険日を狙うこともあります。
危険日の定義
危険日の定義は「排卵日の前後数日間であること」です。
逆に、この排卵日の前後数日間以外は安全日であるとも言えます。
排卵日だけが危険日ではない
本記事を読んでいる人の中には「排卵日以外ならば妊娠確率は極めて低いのならば、安全日と呼んでも良いのでは?」と考えた方もいるかもしれません。
しかし、実際はそうとも言えないのです。
受精を行うには男性の精子が必要となりますが、この精子の平均寿命は2日~3日とされています。
ただし、平均寿命であって実際には「最長7日間生存した精子がある」という記録も残っているのです。
加えて、安全日だからと生理終了後の1週間~2週間前後に性行為を行ったとして、もしかすると生命力の強い精子が7日間生き残ったとしたら、排卵期と重なって受精する確率は高まりますよね。
また何らかの事情で排卵期が早まれば、安全日に性行為を行ったとしても、妊娠する確率はあります。このように、安全日なら絶対に妊娠しないのではなく、いつでも妊娠する可能性は0ではないのです。
危険日を知るための3つの方法
危険日を知るための方法は3つです。
オギノ式
オギノ式とは、1924年に産婦人科医である荻野久作氏が生理周期に基づいて算出した排卵日を特定する方法です。
方法としては、生理周期から14日引くことで、生理予定日から何日目に排卵が起こるのかを特定し、生理予定日の16日後を排卵日、生理周期の14日目~18日目を排卵予定日として計算します。
オギノ式はインターネット上でも複数のサイトが公開されているため、ご自身で算出するのが面倒だという方は、一度そのようなサイトで試してみても良いでしょう。
しかし、生理周期が安定していない場合、明確な排卵日を把握することは難しいため、3カ月~5カ月前の生理予定日からある程度の生理周期を割り出して当てはめることになります。
そのため、確実性を求めるならばレディースクリニックなどの病院で検査を行うことをおすすめします。
基礎体温
基礎体温計はドラッグストアでも販売されています。毎朝決まった時間に基礎体温を記録していて、体温がガクンと下がるポイントがあれば、その前後2日間が排卵予測日になります。
基礎体温に関してもオギノ式と同様、生理周期が安定していない場合明確な排卵日を予測することは難しいため、レディースクリニックなどの病院で検査を行ってください。
排卵検査薬
排卵検査薬は、基礎体温計と同様、ドラッグストアで購入することができます。
この排卵日検査薬は、次の生理予定日17日前から1日1回検査することで、排卵が起こる日を判断することができます。
しかし、排卵日検査薬は本来危険日を回避するための使用には適していないため、生理周期をある程度把握している方はオギノ式や基礎体温計を合わせて使用し、生理周期が安定していない方は、レディースクリニックなどの病院で検査してみましょう
危険日に膣内射精をした際の妊娠確率
危険日に膣内射精をした際の妊娠確率は約50%です。
最も確率が高くなるピークは、排卵日の2日前となっており、この時期に数回膣内射精を行えば、更に妊娠する確率は上昇します。
危険日だからと必ず妊娠するわけではない
危険日に膣内射精をした際の妊娠確率は約50%と、危険日だからと言っても必ず妊娠するわけではありません。しかし約50%の妊娠確率がある以上、妊娠を望まないのでしたら避妊具やピルを使用することが大切です。
安全日=絶対妊娠しない日ではない
ここまでのまとめとして、本記事で解説している通り、安全日=絶対妊娠しない日という確証はありません。また、安全日だと思っていても体調や環境などが絡んで、排卵日がズレている場合もあります。
望まない妊娠を防ぐために、避妊具を付けよう
若い女性の中には「パートナーとのふれあいに幸せを感じる」「パートナーが避妊具をつけない方が良いと言ったから許している」という人もいるかもしれませんね。
しかし、仮に望まない妊娠をしたときに、心と体が傷つくのは女性です。
望まない妊娠を防ぐために、自分を守るためにも避妊具は装着してもらいましょう。
高確率で妊娠を防ぐなら「ピル」を服用しよう
避妊方法を挙げるならば、避妊具であるコンドームの装着が浮かぶ人も多いでしょう。
しかし、コンドームを装着していても1年間のうち100人中、2人の確率で避妊に失敗すると言われています。
例えばコンドームがしっかりと装着できておらず、膣内で外れてしまったり、性行為後に膣から性器を抜く際にコンドームが外れて精液が膣内に残ってしまったりする可能性もありえるでしょう。
このようなリスクを防ぐためには「ピル」の服用も検討してみることをおすすめします。
ピルには「中用量ピル」「低用量ピル」「ミニピル」の3種類があり、コンドームと併用することにより、高確率で妊娠を防いでくれる作用が期待できます。
安全日に関するよくある質問【Q&A】
次は安全日に関するよくある質問【Q&A】をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- 生理直前のセックスは妊娠しやすいですか?
- 生理直前は安全日の範囲内であるため、妊娠はしづらいと考えられます。
しかし、どのタイミングでも絶対に妊娠しない日はありませんので、ご自身で排卵日をチェックすることをおすすめします
- あえて妊娠しにくい日を挙げるなら、いつ頃が1番妊娠しにくいですか?
- あえて挙げるならば「黄体期」です。
- ピルを服用すれば絶対に妊娠しませんか?
- いいえ。ピルを服用していても飲み忘れや、飲み合わせが悪い薬とピルを併用している場合、約8%の妊娠リスクがあります。そのため、望まない妊娠を避けるためにはピルと避妊具を併用することをおすすめします。
- パートナーが安全日の存在を本気で信じていて断れません……。
- 若い女性の場合、パートナーに嫌われたくないからと避妊具を装着せずに性行為に及ぶ人もいることでしょう。また、インターネット上の情報に踊らされて安全日を本気で信じている男性もいます。
どうしても信じてくれない場合は、この記事を見てもらったり、信頼のおける家族や友人に相談し、一緒に説明してもらえるようにしてもらいましょう。
「安全日・危険日について」誰にも聞けない悩みはルナレディースクリニックへ!
本記事を御覧になって、安全日や危険日について更に詳しく知りたい方や、誰にも聞けない悩みや不安をお持ちの方は、ぜひ当院へご相談ください。
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