自分が性病に感染したかもしれないと思っても、周囲の人に相談することはなかなか難しいものです。
しかし、性病を放置しておくと自分だけでなく自分の大切な人にも悪影響が及ぶ可能性があります。
性病について気になる方は、「性病検査」について理解を深めておくことが重要です。
この記事では、性病検査の必要性や検査方法、病院や検査キットのメリットなどについて解説します。
性病検査とは?
性病検査とは、淋病感染症や性器クラミジア感染症など、一般的に「性病」または「性感染症」と呼ばれる病気の検査のことです。
性病は、同じ感染経路から同時に複数の病気に感染することもあります。そのため、検査を受ける際には複数項目について受けることがおすすめです。
また、性病検査に関して「どこで受けられるのかわからない」という方もいるのではないでしょうか。
性感染症内科だけでなく、婦人科や泌尿器科で受けられるため、気になる方はまず相談してみましょう。
性病検査はなぜ必要なのか?
性病検査を受けて早期発見・早期治療できれば、症状の重症化や感染拡大を防止できます。
病気は発見が早いほど治療を行いやすく、パートナーへの感染や母子感染をすることにもつながります。
実は性病には、感染しても無症状であるケースが少なくありません。
気づかないまま放置していては、感染を広げてしまったり、不妊症などの重大な結果を引き起こしたりすることが考えられます。少しでも不安がある、心当たりがあるならば、まず検査を受けた方がよいでしょう。
性病の検査方法
性病検査の検査方法としては、主に以下の5つが代表的です。
- おりもの検査(対象:女性)
- 血液検査
- 視診
- 尿検査
- 咽頭検査
ここでは、上記について1つずつ解説します。
おりもの検査
おりもの検査とは、子宮頚管に綿棒に似た器具を入れて粘膜を採取する、女性用の検査方法です。
病院で受けられるほかにも、検査キットを使用して行うこともできます。
採取場所が奥の方だと不正出血が起きる場合もありますが、通常は数日で治るため心配することはありません。
もし数週間出血が続く、または痛みがでるなどの状態になったら、医師へ相談することをおすすめします。
血液検査
血液検査は、8ml程度の少量の血液を採取して検査する方法です。
性病のなかには、梅毒やHIV、肝炎ウイルスのように血液検査でなければ感染有無を確認できないものもあります。
また、血液にHIVの抗体ができるまでに1~2ヵ月程度かかるため、血液検査は感染の機会から3ヵ月以降の実施が推奨されています。
視診
視診は、医師が直接患部を見て診断する方法です。
陰部の腫れや赤み、できものなどを見るため、視覚的に確認できる症状がでない場合は、判断できません。
尖圭コンジローマや性器ヘルペスなどは、目視で診断されることが多い性病です。
尿検査
尿検査は、尿を採取して最近の有無を調べる検査方法です。
健康診断では「中間尿」を採取しますが、性病の尿検査では「初尿」を採取します。
【尿の種類】
- 初尿:出始めの尿
- 中間尿:排尿途中の尿
尿道における細菌の有無を確認するため、排尿途中ではなく出始めの初尿を採取するのです。
最後の放尿から2〜3時間空けた初尿を採取し、検査します。
咽頭検査
咽頭検査は、生理食塩水で10~20秒程度うがいをし、そのうがい液を調べる方法です。
また即日検査の場合は、喉の粘膜を綿棒で拭って調べます。
咽頭クラミジアや咽頭淋病など、オーラルセックスなどによって性感染症が口腔内に感染する可能性もあるのです。
うがいをするだけで検査を受けられることから、視診と同様に患者の負担が少ない検査方法だといえるでしょう。
病院で性病検査を受けるメリット
性病検査を受ける方法としては、病院に行く方法と保健所に行く方法、そして検査キットを利用する方法の3つがあります。病院での検査のメリットは、以下のとおりです。
【主なメリット】
- 検査できる性病の種類が多い
- 治療をすぐに始められる
保健所ではHIV、梅毒、淋菌、クラミジアの検査しか受けられません。
病院であれば、上記以外にもさまざまな性病に対する検査が受けられます。
また、病院で検査を受ければ、感染が確認された場合そのままスムーズに治療を受けられる点もメリットです。
病院で検査できる性病の種類
病院では、以下のようにさまざまな性病を検査できます。
病名 | 主な症状 |
梅毒 | まず感染部位にしこりや潰瘍などが発生し、そのままにしておくことで全身に菌が回って筋肉や臓器などに腫瘍が発生する |
淋病 | 男性:尿道炎が発生し、悪化することで精巣上体炎や男性不妊症につながる女性:子宮頚管炎が発生し、進行すると卵巣管炎や卵巣炎を発症して不妊症の原因になる |
クラミジア | 排尿時の違和感や、尿道から膿や分泌物などがでることがある |
HIV | Tリンパ球やマクロファージなどの細胞内でHIVが増殖し、免疫力が低下してさまざまな病原体に感染しやすくなる |
性器カンジダ症 | 男性:かゆみがでる(無症状のこともある)女性:陰部に強いかゆみがでて、おりものに白いかたまりができる |
性器ヘルペスウイルス感染症 | 性器にただれがでて、時に排尿や歩行ができなくなるほど痛むこともある(無症状のケースもある) |
尖圭コンジローマ | 外陰部や肛門、膣に小さなイボができる。かゆみや痛みをともなうこともある |
トリコモナス症 | 男性:前立腺炎につながることがある(無症状のケースも多い)女性:泡状で強い悪臭がするおりものが大量にでる妊婦:早産につながるリスクがある |
A型肝炎 | 発熱や倦怠感の後、消化器症状や肝機能の低下などにつながる |
B型肝炎 | 急性の場合、吐き気や食欲不振、微熱などの症状がでる慢性化すると、肝がんや肝硬変につながる |
その他 | HPVやその他さまざまな性病の検査が可能 |
病院で性病検査を受けるデメリット
病院で性病検査を受けるデメリットとしては、以下が挙げられます。
【考えられるデメリット】
- 感染経路について質問される
- 親や配偶者の扶養内の場合は扶養者に通知がいく
- 匿名では検査を受けられない
- 保健所とは異なり、検査費用が発生する
性病検査をためらっている方にとっては、病院での検査は精神的なハードルが高いかもしれません。
検査キットの利用もおすすめ
性病検査を受けるなら、検査キットの活用もおすすめします。
インターネット通販で手に入る検査キットを利用すれば、自宅やその他どこでも人目を気にする必要がありません
病院で受ける検査より費用を抑えられる可能性もあります。
性病にかかっているかどうかだけを確認する場合は検査キットの使用もおすすめです。
検査キット利用の注意点
検査キットは自宅で人の目を気にせず気軽に検査できるため大変便利です。
しかし、検査キットでは検査できない性病もあるため、注意しなくてはいけません。
具体的には、以下のような性病は検査キットでは検査できないため、他の手段を検討する必要があります。
【検査キットでは対応できない性病の例】
- A型肝炎
- 毛じらみ
性病は放置すると危険
性病には感染しても無症状のものもありますが、放置すると症状が悪化したり、梅毒のように全身に広がってしまったりすることがあります。
また、不妊の原因となるなど、将来に悪影響を及ぼすことも考えられるでしょう。さらに、自分は無症状だったとしてもパートナーや胎児に感染させてしまう可能性があります。少しでも不安がある場合は、早期に検査を受けることが大切です。
まとめ
性病検査とは、淋病や梅毒など「性病」と呼ばれる病気の検査のことです。
性病は放置しておくと進行して重症化したり、大切なパートナーへ感染を広げてしまったりとさまざまなリスクが考えられます。
恥ずかしいと感じる場合は、保健所や病院だけでなく検査キットを活用しましょう。性病に感染していた場合でも、早期に治療を開始することが大切です。感染の恐れがある場合は、自身やパートナーのためにも必ず検査を受けましょう。
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