ピルを通販で購入するのは危険!即日発送で安全なのはオンライン処方

避妊用のピルは費用がかさむため、ネット通販で安く購入したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、個人輸入したピルは安全性が取れず、避妊効果もどの程度あるかわからないため危険です。ネット通販が危険な理由、医師による診断のうえでピル処方が行えるオンライン診療についてご紹介します。

ピルの通販でおすすめはオンライン処方

ピルは通販でも入手できますが、オンライン診療による処方は安全性が高くすぐ届くのでおすすめです。オンライン処方によるメリットは、大きくわけて3つあります。

メリット1

オンライン診療はビデオ通話、もしくは電話にて診察を行います。ピルは患者さんの体質や持病などによっては副作用を招く恐れがありますが、医師が診察するので対面診療(医療機関に訪れて受診)と同様の診療が受けられます。

メリット2

24時間いつでも予約可能で、自分の都合で診療時間を選べます。さらにオンライン診療は、待ち時間や移動時間がないのも大きなメリットのひとつ。忙しくて足を運ぶ時間がない、通院に抵抗がある、待合室で他人と顔を合わせたくない方など、誰でも気兼ねなく利用できます。

メリット3

ピルは、基本的に即日発送されます。ピルは目的によって服用方法が異なりますが、生理をずらしたいとき服用開始日がある程度決まっているため、すぐ届くかどうかも大切です。

海外輸入品などの通販は危険

ネットで販売されている避妊用ピルは、海外輸入品であるケースがほとんどのため、副作用や含まれている成分の安全性が保障されていません。具体的に、どのような危険性があるのか見ていきましょう。

ピルの通販は海外のニセ薬の可能性がある

インターネット通販でピルを販売している業者もありますが、ニセ薬の恐れがあるため注意が必要です。

価格が極端に安い場合は特に注意が必要で、厚生労働省検疫所によればアフリカ・アジア・ラテンアメリカの特定地域では、30%以上の確率でニセ薬だったことが判明しています。もし、避妊用ピルがニセ薬だった場合、妊娠の可能性が生じますので注意しましょう。

また、有効成分を十分に配合していないケースや、日本では認可が降りていない成分が含まれている場合もあり、健康被害を及ぼす恐れがあります。例えば毒性の強い水銀やカドミウムといった重金属が多く含まれている危険性があり、これらは体内に蓄積するとさまざまな健康被害を招きます。

費用面を考えると、ネット通販や個人輸入は安くピルを入手できるかもしれませんが、避妊に失敗し中絶すると手術費用が大きくかかるだけではなく、心身共に大きな負担になります。

ピルは国内の医療機関で処方してもらいましょう。

参照元:厚生労働省検疫所FORTH「その薬本当に効くの?-ニセ薬について

海外輸入品は成分量が異なる可能性がある

海外から輸入されたピルは同じ薬品名であったとしても、日本で処方されるものと比べると、ホルモン量や成分量が異なる危険性があります。

そのため、吐き気や不正出血、頭痛やむくみなどの副作用が強く出る恐れがあり、ピルが原因で体調不良招くことも。

ピルは医薬品のため副作用の心配は捨てきれませんが、クリニックでは患者さんの体質や体調に合わせてピルを処方します。

さらに日本では、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(通称:薬機法)」に基づいて医薬品などは作られているため、有効性や安全性が確認されています。しかし、海外製品は安全性の保証はなく、本来ならば副作用が起こった際に利用できる「医薬品副作用被害救済制度」は適用されません。

自己判断で服用しないほうがいい人がいる

ピルは医薬品のため、自己判断で服用すると危険な患者さんもいます。

例えば、ピルは一緒に服用してはいけない併用禁忌薬や、副作用などがあります。

ピル服用の重大な副作用として血栓症がありますが、35歳以上でタバコを1日15本以上吸う喫煙者は、血栓症リスクが高まるためピルの服用はできません。他にも高脂血症、肥満、子宮頸がん、乳がん、肝臓や心臓に疾患がある人など、ピルの処方が難しい方もいます。

BMI25以上ある肥満傾向の方も、喫煙者同様で血栓症のリスクが増加します。BMIは「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で求められるので、自身のBMI数値を確認してみましょう。

クリニックを受診したうえでピルが処方された場合は問題ありませんが、ネット通販で自己判断に基づいて購入する場合には見過ごされる危険性があります。リスクを下げるためにも、クリニックでピルを処方してもらいましょう。

通販だとアフターピルはすぐに届かないから間に合わない

インターネットなどの通販サイトでアフターピル(緊急避妊薬)を購入した場合、避妊効果のある時間内に届かない可能性があります。

アフターピルには、避妊効果がある時間が定められています。性交渉後の服用が、早ければ早いほど避妊効果が高い特徴があり、12時間以内に服用すれば99%以上の確率で避妊できることが分かっています。避妊効果のある服用タイミングのタイムリミットは、ノルレボで72時間以内、エラワンで120時間以内に服用しなければなりません。

避妊に失敗してから、インターネット通販で発注したとしても、時間内に届く保証はないのです。

当クリニックの場合、オンライン処方はエラワンになります。避妊に失敗してからスマホで問診に答えると、アフターピルの避妊効果のある時間に入手できます。

オンライン処方の金額

当クリニックのオンラインで処方できるピルの金額は、以下の通りです。

低用量ピル:避妊用
ピルの名前トリキュラー28ヤーズフレックス
金額(自費)3,000円未定

低用量ピルの1回に処方可能な量は、初回は1か月分自費の場合は半年分です。

ヤーズフレックスは治療目的で処方されるピルなので、来院すると保険適用されますが、オンライン診療は自費です。

アフターピル:緊急避妊
ピルの名前エラワン
行為後、服用までの時間120時間以内
金額(自費)13,000円
返金保証

エラワンは、アフターピルとして従来知られていたノルレボより避妊率が高く、アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)によると、ノルレボのほうが54%も妊娠率が高いといわれています。また、ノルレボは避妊失敗後72時間以内に服用する必要がありましたが、エラワンは120時間以内であれば有効であり、かつ120時間以内であれば時間が経過しても効果は下がりません。

中容量ピル:生理日の移動
ピルの名前プラノバール
金額(自費)3,000円

生理予定日を変更させるために、中容量ピルを処方できます。

オンライン診療でピルの入手方法

オンライン診療でピルを入手するまでは、以下のステップで行われます。

オンライン診療でピルの処方の流れ

  1. LINEアプリからweb問診
  2. ピルの注文
  3. ピルの受け取り

ピルは副作用や血栓症のリスクがあるため、体質や持病、生活習慣、ピル服用開始してから体調不良が起きたなど、正確な情報が求められます。とくに血栓症は、心臓や脳に重大な合併症を招く恐れがありますので、問診にはしっかりと答えましょう。

また、ピルには避妊用、避妊に失敗した場合のアフターピル、生理日を移動するためのものなど、それぞれ用途が異なりますので、目的にあったものを処方してもらいましょう。

  • ピルに関して詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。
  • アフターピルに関して知りたい方はこちらをご確認ください。
  • 生理を遅らせる方法に関してはこちらをご確認ください。

確実に避妊したいなら通販でピルを買うのはNG

インターネット通販や個人輸入した海外製のピルは、ニセ薬や含まれている成分がわからないためとても危険です。「病院で処方してもらうよりも安い」「診察がないから手軽」といった理由から、ネット通販で購入してしまう方もいますが、何よりも避妊効果を得られない可能性が高く、そのうえ血栓症といった副作用のリスクや、健康に害を及ぼす恐れがあります。

確実に避妊したいのであれば、オンライン診療がおすすめです。

クリニックへ行く手間がなくピルも当日に発送されるため、ほとんど手間がかかりません。すぐにピルが欲しい、クリニックに行く時間がない、婦人科系に受診するのに抵抗がある方などでお困りの方は、オンライン診療を検討してみましょう。

診療内容

※ 当院では、乳房に関すること・更年期障害治療・不妊治療は行っておりません